四大陸選手権
先週、全米選手権・ヨーロッパ選手権が終わったばかりですが、ヨーロッパ選手権と同じ格付けの四大陸選手権(アジア・アメリカ・アフリカ・オセアニアの4大陸。つまりヨーロッパを除くその他地域)が始まっています。
バンクーバオリンピックを2週間後に控えているということもあり、オリンピック代表選手になった有力選手が出場するのは、日本女子シングルくらいなのでしょうか?
女子シングルのショートプログラムは、鈴木選手が1位、浅田選手がジャンプミス等あり3位のスタート、ということです。顔ぶれを観ると、ちょっと寂しいですよね。。
鈴木首位、浅田は出遅れ3位 四大陸フィギュアSP
【全州(韓国)=坂上武司】
フィギュアスケートの四大陸選手権が27日、開幕し、アイスダンス規定、ペアと女子のショートプログラム(SP)が行われ、これがバンクーバー五輪前の最後の実戦となる浅田真央(中京大)は女子SPで57.22点の3位と出遅れた。同じく五輪代表の鈴木明子(邦和スポーツランド)が58.88点で首位。今井遥(東京・日本橋女学館高)は5位につけた。
ペアSPの高橋成美(アクアリンクちば)、マービン・トラン(カナダ)組は53.74点で11組中7位スタート。2006年トリノ五輪銀メダルの張丹、張昊組(中国)が65.86点でトップに立った。
(asahi.com 2010年1月27日22時44分)
◇鈴木明子、ステップ改良でSP首位
SPトップの鈴木。ジャンプのミス一つに抑えたのが大きかった。
それも前向きな失敗だ。五輪に向けて修正してきた3回転ループジャンプ。跳ぶ直前までターンを入れる難しい跳び方に変えてきた。「試合で初めて試みたことで、不安があった。ミスをしたのは良くないけど、やっておいて良かった」。表情は暗くはなかった。
収穫は多い。3分の1を作り直したステップなど、ジャンプ以外の要素はすべて最高難度のレベル4。それでも「今回したようなミスを繰り返さないように。演技構成もまた考え直さないといけない」。SPの課題をあぶり出した手応えも感じている。日本のフィギュア五輪代表では最年長の24歳らしく、しっかりとした心持ちで前へ進む。
◇浅田真央、アクセルまた回転不足
全日本選手権4連覇で念願の五輪代表の座を手にし、すんなりいくと思った浅田のSP。だが、どうしても苦手意識から抜けきれないでいる。
冒頭のトリプルアクセル(3回転半)は回転不足の判定。続く3回転フリップは跳んだ瞬間に失敗だと分かる「パンク」。「二つの大きな得点を稼ぐところで稼げなかったのが大きかった」。演技時間のオーバーで減点もあった。技術点だけでは全体の7番目。演技点はさすがにトップとなったが、「悔しい」の一言につきる内容だった。
試合前は「SPが大事。SPで出遅れるとフリーに臨む時に負担になってくる」と話し、完璧(かんぺき)な演技をすることを課題に掲げた。今季はGPシリーズで苦しみ、常連だったGPファイナル出場も逃した。その要因の一つがSPの出遅れだったからだ。
トリプルアクセルを前面に打ち出す演技構成。直前の6分間練習や前日の公式練習ではほとんどミスなく決まったように見えた。だが、それが本番では成功しない。SPでは今季の国際大会3試合では決まらないまま、舞台は五輪へ。そこでもSPに強い金妍児(キム・ヨナ)に引き離されてしまうと、金メダルを争うには厳しい。