グランプリシリーズ:グランプリファイナル

フィギュアスケート:ジュニアGPファイナル 村上、逆転V 日本女子勢、5年ぶり 


最終日の6日、東京・代々木第1体育館で女子とアイスダンスのフリーが行われた。女子はショートプログラム(SP)2位の村上佳菜子(グランプリ東海ク)がフリーで1位となり、計160・53点で逆転優勝した。日本女子勢の優勝は04年の浅田真央以来5年ぶり4人目(このほか07年に日米両国籍の長洲未来=米国=が優勝)。今大会は男子の羽生結弦(はにゅう・ゆづる)=宮城ク=に続く優勝で、日本勢として史上初めて男女2冠獲得を果たした。


◇表現力でカバー


村上がSP2位から逆転し、日本女子として史上4人目のジュニアGPファイナル女王に輝いた。3回転ルッツがロングエッジ(誤った踏み切り)で減点されたほか、連続スピンでぐらつき、ストレートラインステップで転倒などミスを重ねたが、15歳とは思えない秀逸な表現力でカバーした。「出来はよくなかったが、優勝はすごくうれしい」と満面の笑み。前回はSP2位から4位に沈んだだけに「去年の悔しい思いを挽回(ばんかい)できた」と喜んだ。伊藤みどり浅田真央らを育てた山田満知子コーチに師事し、将来の日本女子陣を背負うと目されるホープが、所属クラブの先輩の浅田以来の快挙を果たした。


毎日新聞 2009年12月7日 東京朝刊)



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