グランプリシリーズ第5戦:アメリカ大会

caltec2009-11-15



キム・ヨナ、完璧なショートでした。加点がついたジャンプだけで他の選手を圧倒してしまう点数を稼ぎ出すので、彼女に勝つには、彼女が調子が悪いとき、、くらいの他力本願的な勝ち方しか出来ないんじゃないでしょうか?


技術力だけではなく、表情、振付、衣装と、全ての面において「曲」を表現できている点も彼女ならではの特徴。余程のミスがない限り、トリノの金メダルは固いような気がしますが、「表彰台に一番近い人」が金メダルを取れないというのがオリンピックのジンクスのような気もするので(アルベールビル伊藤みどり、長野&ソルトレークミッシェル・クワントリノサーシャ・コーエンスルツカヤ)、バンクーバはどうなるか? 


今までのオリンピックを振り返ってみると、長年トップ争いをしていた選手ではなく、オリンピック直前あたりに急成長した選手が金メダルを取ることが多いですね(クリスティ・ヤマグチ、オクサナ・バイウル、タラ・リピンスキー、サラ・ヒューズ荒川静香)。

フィギュア:金妍児が歴代最高点で首位 スケートアメリカ


フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦、スケートアメリカ第2日は14日、米レークプラシッドで行われた。


<女子シングル>


女子ショートプログラム(SP)で今季GP2連勝を目指す金妍児(韓国)が完ぺきな演技を披露し、自身の世界歴代最高得点76.12点を更新する76.28点でトップに立った。村主章枝(AK)は56.04点で4位につけた。


<男子シングル>


男子はSP首位のエバン・ライサチェク(米国)がフリーも1位となり、合計237.72点で快勝。南里康晴(ふくや)はSPから順位を二つ下げて9位だった。


<ペア>


ペアは3季ぶりに現役復帰した元世界王者の申雪、趙宏博組(中国)が合計201.40点で圧勝した。


アイスダンス


アイスダンスオリジナルダンスを終えてタニス・ベルビン、ベンジャミン・アゴスト組(米国)が首位を守った。(共同)


毎日新聞 2009年11月15日 12時13分(最終更新 11月15日 13時30分))


村主選手は、解説の荒川さんが言っていたように、全体的にキレが出てきて、スピードも増したような気がします。中国大会と比べると、スピン、スパイラルが全てレベル4判定(中国大会はスパイラルとスピンの1つがレベル4)。ステップも加点ありのレベル3をもらっているので、技術的には、あとはジャンプの確実性を上げるのみ。。 旧採点方式で育ってきた彼女が、ここまでレベルを上げてきているのは、実は凄いことなんじゃないか?と今回スコアを見直してみて改めて思いました。今日のSPの3フリップが、ダウングレードされたのがイマイチ解せないですが、、あれ、ちゃんと3回転回っていた気がします。


あとは、スカスカに捉えられがちなプログラムの「繋ぎ」をいかに工夫し、プログラムの完成度を上げるかことが重要なんだろうなと思います。彼女の場合は滑り込んで自分のものにしていくので、あとは滑り込むだけ、、だとは思います。ジャンプもタイミングがあって、プログラムがしっくり来れば飛べるとは思うのですが。

フィギュア:村主がコーチを変更


フィギュアスケート女子の村主章枝(AK)がコーチを変更していたことが14日、分かった。今季新たに師事したアレクセイ・ミシン氏に代わり、イーゴリ・パシュケビッチ氏に10月末の中国杯の前から習っているという。練習拠点はロシアのサンクトペテルブルクからモスクワに移った。パシュケビッチ氏は、ミシン氏が今季現役に復帰したトリノ五輪王者のエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)も指導して多忙なことをコーチ変更の理由に挙げた。(共同)


毎日新聞 2009年11月15日 20時58分)


実は、中国大会でリンクサイドとキス&クライにいるパシュケビッチを見て、ちょっとビックリしていたのですが、同行コーチではなく、正式なコーチになっていたのですね。
長年連れ添い「村主章枝」のイメージを形作ったともいえる佐藤コーチ&ローリー・ニコルとの決別には賛否両論あると思いますが、「勝ちにこだわる」という意味ではどうかわかりませんが、「表現の幅を広げる」という意味では、正解ではあったような気がします。



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