グランプリシリーズ第5戦:アメリカ大会

フィギュア:南里、男子SPで7位 スケートアメリカ 


レークプラシッド(米ニューヨーク州)小坂大】


<男子シングル>


フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦・スケートアメリカ第1日は13日、男子ショートプログラム(SP)があり、昨季世界王者のエバン・ライサチェク(米国)が79.17点で首位に立った。日本勢でただ一人出場した南里康晴(ふくや)は59.35点で7位。


◇「勝負強さが足りない」


2度のジャンプの失敗で伸び悩んだ南里は「勝負強さが足りない」と反省した。3月25日に左股(こ)関節を手術して、練習再開は7月末。「今も違和感はある」という。冒頭のトリプルアクセルは成功したが、滑りに勢いがないまま入った3回転−3回転の連続ジャンプの二つめで回転不足となり、あせったまま挑んだ3回転ルッツも回転が足りなかった。GPシリーズは今回だけで来年のバンクーバー五輪の選考からは出遅れている。それでも南里は「課題は見つかった。気持ちだけは負けずに練習したい」とけなげに語った。


◇自然にできた


○…男子SPをトップで折り返したライサチェクは大声援を受けて「地元での試合をうれしく思う」と振り返った。トリプルアクセルの回転不足で総要素点は伸びなかったが、5項目の演技構成点は表現力を筆頭に3項目で8点台の高得点。2位だった中国杯からスタミナ向上を図ったことで演技にゆとりが出て「曲に乗って自然にできた」と自己評価した。一方、V争いの対抗だった昨季世界選手権4位のトマシュ・ベルネルチェコ)は4回転ジャンプで転倒して11位と出遅れ。「調子はよかったので、自分でも説明できない」と首をかしげた。



アイスダンス


アイスダンスの規定は06年トリノ五輪銀メダルのタニス・ベルビン、ベンジャミン・アゴスト組(米国)、ペアSPはトリノで銅の申雪・趙宏博組(中国)が、それぞれトップとなった。第2日の14日は女子SPなどがあり、昨季世界女王の金妍児キム・ヨナ、韓国)、村主章枝(AK)らが出場する。


毎日新聞 2009年11月14日 17時31分(最終更新 11月14日 17時33分))


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