ゴルフ:サン・クロレラクラシック

caltec2009-08-02



今日は朝から雨、雨、雨。久々にゆっくり休める日曜日だったので(最近、学校に行ったり、仕事をしてたりと、土日ゆっくり休めなかったのです)、どこかに出かけようかな〜と考えていたのですが、朝起きて、この天気を見て、家でゆっくり過ごすことに決めました。


とは言いつつ、意外とアウトドア派なので、するべきことが見つからず、日がな一日テレビを観て過ごしてしまいました。


で、今日、ちょっと感動したのが、ゴルフの石川遼君の完全V。最終ホール、バーディパットを決めたあとのガッツポーズは、抱えていたプレッシャーからの開放感とか、優勝した喜びとか、そういったいろんな想いが凝縮されたものだったんだろうなあ、と。

ゴルフ:サン・クロレラクラシック 石川遼、完全V ツアー初、4日間首位譲らず 


◇最終日(2日、北海道・小樽CC=7535ヤード、パー72)


17歳の石川遼が8バーディー、3ボギーでスコアを五つ伸ばし、通算17アンダーで優勝し、賞金3000万円を獲得した。6月のミズノオープンに続き今季2勝目、ツアー通算4勝目を、4日間すべて首位を走る「完全優勝」で達成した。


石川の完全優勝は昨年の関西オープン(当時はツアー対象外)以来で、ツアーでは初めて。セベ・バレステロス(スペイン)の20歳を抜くツアー最年少での年間複数回制覇も遂げた。


石川の今季獲得賞金は6176万円余となり国内9試合終了時点でトップ。年間ランキングに加算されるメジャー4大会など海外分を含めても片山晋呉の6544万円余に次いで2位に浮上した。


石川は前半で片山に追いつかれ、片山を振り切った後も15番で同組のブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)に並ばれた。18番でジョーンズがパーの後、石川はバーディーパットを沈め、決着をつけた。1打差の2位はこの日、ボギーなしでベストスコア65をマークしたジョーンズ。池田勇太が3位、片山、山下和宏、津曲泰弦が4位だった。


◇B・ジョーンズ

(最終組で七つスコアを伸ばすも2位)いいプレーだったが、勝てなかったのはとてもがっかりしている。遼はとてもいいプレーヤー。次はリベンジするよ。


片山晋呉

優勝? 初日からそんな流れじゃなかった。勝てない週はこんなもの。


◇18番バーディー 「激戦」に終止符

尾崎豊が「十七歳の地図」で繊細で傷つきやすい17歳の心を歌ったのが26年前。高校生の心は今も昔も微妙なものだが、石川は別次元にいる。鋼のような精神力で、「完全優勝」の難事をやってのけた。


5番で3メートルのパーパットを外した。「72ホールで無理やり入れようとしたのはあのパットだけ」と振り返った1打。このボギーで同組のジョーンズ、山下と1打差。6番のティーグラウンドに行くと、速報板で2組前の片山に並ばれたことを知った。


だが、ここで考えたのが「このままいったら歴史的な激戦になる。僕も絶対加わろう」。ジョーンズとの壮絶なバーディー合戦が始まった。15番で石川がパーパットを外すまでほぼノーミスで競り合い、「ここまで来たらリズムとかタイミングを合わせようと思っても無理。自分が思うままに体を動かしていこう」という石川が最後に底力を出した。


18番パー4は互いにバンカーから2オン。3メートルのバーディーパットを先に打ったジョーンズが左に外した。石川は冷静だった。下り2・5メートル。「下りでも強く打たなくてはいけないパットもあるが、ここは違う」。思い通りのタッチのパットでカップに吸い込ませた。


観戦した青木功さんは「プレッシャーを感じながら、これだけのゴルフをするのは末恐ろしい。遼のゴルフは(どこまで伸びるか)先が見えない」と話した。


自身メジャー3戦目の全米プロ選手権(13日開幕)に、日本のトッププロとして堂々と乗り込む。


【大矢伸一】


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◇サン・クロレラクラシック最終成績◇
(右端は通算賞金額・万円)

−17(1)石川遼     271=65、68、71、67(34、33)6176

−16(2)B・ジョーンズ 272=66、70、71、65(32、33)4767

−13(3)池田勇太    275=70、70、68、67(34、33)4977

−12(4)片山晋呉    276=70、69、70、67(31、36)1670

   (4)津曲泰弦    276=67、68、73、68(32、36)1268

   (4)山下和宏    276=66、68、72、70(34、36)1913

−10(7)矢野東     278=72、70、67、69(34、35)1067

− 7(8)宮里優作    281=74、70、69、68(35、33)1047

   (8)金亨成     281=68、71、71、71(37、34)1643

   (8)冨山聡     281=68、72、69、72(36、36) 409

   (8)藤田寛之    281=72、70、66、73(37、36)4441


毎日新聞 2009年8月3日 東京朝刊)

男子ゴルフ:石川遼絶叫バーディー!泣けた!初の完全V


石川遼(17=パナソニック)が自身ツアー初の完全優勝を達成した。男子ゴルフツアーのサン・クロレラ・クラシック最終日は2日、北海道小樽市小樽カントリー倶楽部(7535ヤード、パー72)で行われ、後半はブレンダン・ジョーンズ(34=オーストラリア)との一騎打ちとなったが、最終18番のバーディーで決着。通算17アンダーで今季2勝目、通算4勝目を挙げた。優勝賞金3000万円を獲得して今季獲得賞金を約6176万円とし、賞金ランクは2位(国内大会のみでは1位)に浮上。絶好調のまま13日開幕の全米プロ選手権(米ミネソタ州、ヘーゼルティン・ナショナルGC)へ挑戦する。


決めれば優勝の最終18番、下り2・5メートルのバーディーパット。「ショートして、プレーオフになってもいい」。カップ1個分左へ向け、石川が優しくタッチしたボールはスライスラインをゆっくりと転がり、最後はカップ右側から吸い込まれた。「ボールがどうしようか悩んでいるような転がり方だった。最後の最後に、いや、初日から小樽の女神様がほほ笑んでくれた」。体を1回転させ、右拳をド派手に北の空へと突き上げた。


笑顔はすぐに泣き顔へと変わった。最後まで競り合ったジョーンズにたたえられ、一気に感情がこみ上げた。「今までに経験したことがない優勝争いの展開だった。BJ(ブレンダン・ジョーンズ)がいたから、ここまでいいプレーができた。勝者は僕かもしれないけど99%同点(互角)です」。昨年は予選落ちゼロと抜群の安定感を誇るベテランとの一騎打ちに耐え、17歳は解放されたように涙をこぼした。


単独首位で迎えた最終日。スタート時は「スコアを伸ばさなくても勝てるかも」と考えた。だがボギーが先行し、6番のスコアボードで2組先の片山に並ばれていることを知ると「今まで通りやろう」と攻めの姿を取り戻した。8番からの3連続バーディーを含む、6番からの9ホールで6バーディー。15番のボギーでジョーンズに並ばれたが、18番で残り195ヤードのバンカーからの第2打でも「5Iだといいショットでもピン手前10メートル。それでいいのか?」と考え、4Iを選択して2・5メートルにピタリ。ウイニングパットへとつなげた。


驚異の17歳は、経験したことをすべて肥やしにする。予選落ちしたものの、初日アンダーパーで回った全英オープン。同組となったウッズのプレーやしぐさを間近で観察し、今大会でも“ウッズ流”の超低弾道ショットを試した。「全英で自分のプレーをしてはね返されて、また練習した。練習の成果は後半戦で出てくると思った」。旺盛な好奇心とずばぬけた吸収力で、混戦模様の今季国内ツアーで唯一の2勝目を挙げた。


これで賞金ランクは2位に浮上。国内獲得賞金ではトップに立ち、最高の状態で3度目のメジャー・全米プロ選手権に臨む。「賞金ランク1位になって見る目が変わるかもしれないけれど、僕の姿勢は変わらない。ドライバーをどれだけ振れるか」。全英で一皮むけた17歳は、もう一度メジャーに自分のすべてをぶつける。(スポニチ


(2009年8月3日)


前にスマスマに出た遼君を見ても感じたのですが、17歳にしては受け答えしっかりしてますよね。caltecなんかよりもよっぽど大人な発言。。。 紳士のスポーツたるゴルフ所以? でも丸ちゃんや片山選手の発言を聞くとそうとも思えないんだけどね〜。

男子ゴルフ:石川遼インタビュー「最後まで戦ったジョーンズに感謝」


◆遼喜び一問一答


−−18番のバーディーパットは。

「入れば優勝というバーディーパットを迎えられたことが幸せだった。入れたい気持ちや3パットしたくない気持ちがあって、整理するのが難しかった。でもラインを決めてから打つまではいつも通りのルーティンで打てて、無心で打てた」


−−涙の理由は。

「最後の最後まで一緒に戦ってくれたBJ(ジョーンズ)にこれ以上ないぐらい感謝をしたい。勝負に緩みがなかった」


−−18番は2人ともバーディーチャンスだった。

「入ってほしいとは思わないけれど、入れてこい、みたいな気持ちはあった」


−−マッチレースの様相だった。

「タイガー(ウッズ)がずっと前にボブ・メイと、すごいバーディーラッシュで20アンダーぐらいのスコアでプレーオフにいったトーナメントがあった。それに匹敵するか分からないが、エキサイティングだった。最後の最後までハラハラドキドキする内容のプレーができたことは、プロゴルファーとしてすごくいい経験になった」


−−国内賞金ランクトップに立った。

「終盤の試合になって賞金王レースに自分が入っていたら一つの大きな経験になると思う。でも賞金ランクって賞金を稼いだことのほかに、年間どれだけ安定していたかという見方もあって、僕より安定している選手は何十人もいる。そういう意味では賞金王になってメジャーに出るという目標は立てない」


−−全米プロへ臨む気持ちは。

「日本で結果を残して海外。これ以上ない最高の流れ。メジャーで4日間プレーすることはどういうことか経験したい」


スポニチ 2009年8月3日)



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