五月大歌舞伎@歌舞伎座
歌舞伎座の五月大歌舞伎(昼の部)を観劇。来年4月に今の歌舞伎座が取り壊されてしまうため、「歌舞伎座さよなら公演」と銘売ってあり(ま、今年度の歌舞伎座公演全てがそうですが)、演目もさよなら公演に相応しいものが各月並ぶので、なかなかに楽しいのが、今の歌舞伎座。
昼の部は4演目で以下のとおり
①暫
②寿猩々
手習子
③加賀鳶(本郷木戸前勢揃いより赤門捕物まで)
④戻駕色相肩
久々の歌舞伎ということでしたが、やはり上演時間長いなー。一番初めの「暫」が11時に始まって、1時間ほど公演し、30分のお昼休憩。その後は、各演目の間が15分の休憩があって、最後の戻駕色相肩が終わるのが、午後4時。
で、夜の部が4時30分から始まってしまうので、一日中、エンドレスに何らかの演目を上演し続けているような印象を受けます。つまり、(歌舞伎)役者さんは、ほぼ一日中歌舞伎座にいるわけか。。。
千秋楽の後、次の月の初日まで1週間近くしか間がないのに、人気役者は2ヶ月連続で同じ劇場に出るとすると、当然違う演目を行うわけで。。一体いつ稽古をするんだろう? 歌舞伎役者って、体力勝負だなあ、、などと、いろいろなことを上演中考えていた次第。
個人的には、「戻駕色相肩」の尾上菊之介の所作の美しさが一番印象に残った。
あとは15分の休憩時間に1階の売店がオバちゃんだらけになって、まるで市場かスーパーの特売会場に迷い込んだかのごとく、騒然とした雰囲気になっていること。。 オバサンパワー、強し!
演 出 : ★★★☆☆
役 者 : ★★★☆☆
舞台/衣装: ★★★★☆
満足度 : ★★★☆☆
出演者(参考までに)
①歌舞伎十八番の内 暫(しばらく)
鎌倉権五郎: 市川 海老蔵
鹿島入道震斎: 中村 翫 雀
那須九郎妹照葉:中村 扇 雀
成田五郎: 河原崎権十郎
東金太郎: 片岡 市 蔵
足柄左衛門: 片岡 亀 蔵
荏原八郎: 市川 男女蔵
埴生五郎: 坂東 亀三郎
小金丸: 坂東 巳之助
大江正広: 中村 萬太郎
加茂三郎: 坂東 亀 寿
局常盤木: 市川 右之助
家老宝木蔵人: 市川 家 橘
月岡息女桂の前:市川門之助
加茂次郎: 大谷 友右衛門
清原武衡: 市川 左團次
②寿猩々(ことぶきしょうじょう)
猩々: 坂田 富十郎
酒売り: 中村 魁 春
手習子(てならいこ)
娘お駒: 中村 芝 翫
③盲長屋梅加賀鳶
加賀鳶(かがとび)
本郷木戸前勢揃いより
赤門捕物まで
天神町梅吉/竹垣道玄:尾上 菊五郎
女按摩お兼: 中村 時 蔵
春木町巳之助: 坂東 三津五郎
魁勇次: 尾上 松 緑
昼ッ子尾之吉: 尾上 菊之助
虎屋竹五郎: 市川 海老蔵
お朝: 中村 梅 枝
御神輿弥太郎: 市川 團 蔵
道玄女房おせつ: 中村 東 蔵
伊勢屋与兵衛: 坂東 彦三郎
雷五郎次; 市川 左團次
日蔭町松蔵: 中村 梅 玉
④戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)
浪花の次郎作:尾上 松 緑
禿たより: 尾上 右 近
吾妻の与四郎:尾上 菊之助
※全て音羽屋だ!