世界選手権

世界フィギュア:男子、戦後初の五輪枠3…小塚の6位最高


【ロサンゼルス来住哲司】


10年バンクーバー五輪の国・地域別出場枠をかけたフィギュアスケートの世界選手権は第3日の26日、当地のステープルズセンターで男子のフリーを行った。


<男子シングル>


日本勢はショートプログラム(SP)5位の小塚崇彦トヨタ自動車)が計222.18点で6位、SP7位の織田信成(関大)が計218.16点で7位、SP13位の無良(むら)崇人(岡山・倉敷翠松高)が計194.97点で15位。この結果、4人が出場した1936年ガルミッシュパルテンキルヘン五輪以来、戦後初めて五輪出場枠「3」を獲得した。SP2位のエバン・ライサチェク(米国)が計242.23点で初優勝し、2位はSP3位のパトリック・チャン(カナダ)、3位にSP首位のブライアン・ジュベール(フランス)。


○…初出場の無良はSPから順位を二つ下げて15位。世界選手権にシングルとペアで各2度出場の父隆志コーチのシングル最高成績(82年12位)に届かなかった。冒頭にトリプルアクセル(3回転半)−3回転トーループを決めた一方、3回転サルコウで転倒。表現力などを問うプログラム構成点も低かった。来季に向け「成果も得られたし、課題も見つかった。来季は4回転ジャンプにチャレンジし、スケーティングやスピンも磨きをかけたい」と誓った。


○…SP2位のライサチェクがSPに続いてフリーも自己ベストを更新し、逆転で初優勝を果たした。シカゴ生まれだが、本拠地はロサンゼルスだけに「ここはホーム。世界選手権で金メダルを取ることを何百回もイメージしてきた」と満面の笑みだ。4回転ジャンプをあえて封印して安全策を取ったことが奏功。06年トリノ五輪で4位、05、06年世界選手権で銅メダルを獲得した23歳は「五輪や世界選手権の経験が生きた」という。来年の五輪に向けて「今より強くてうまい選手になる」と、さらなる精進を誓った。


アイスダンス


アイスダンスオリジナルダンス(OD)は規定18位のキャシー・リードクリス・リード組(川越ク)が17位へ。規定首位のオクサナ・ドムニナ、マキシム・シャバリン組(ロシア)がトップを維持した。 


毎日新聞 2009年3月27日 18時01分(最終更新 3月27日 19時56分))



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