アカデミー賞

caltec2009-02-23



今日は一日アカデミー賞の話題で持ちきり。帰宅後のテレビもアカデミー賞のニュースばかりでした。


前評判が高かった外国語映画賞にノミネートされていた「おくりびと」だけではなく、短編アニメーション部門でも「つみきのいえ」も受賞。一度に2つの日本作品が受賞することは、めずらしいんじゃないかなあ。

アカデミー賞おくりびとの滝田監督「神様の落とし物」


【ロサンゼルス吉富裕倫】


生と死に真摯(しんし)に向き合い、家族のきずなを問い直した日本映画がアメリカでも認められた。22日(日本時間23日)にロサンゼルスで授賞式が行われた第81回アカデミー賞で、滝田洋二郎監督の「おくりびと」が外国語映画賞加藤久仁生監督の「つみきのいえ」が短編アニメーション賞を獲得。実写でもアニメでも日本映画の底力を見せつけた。


「夢のようです」−−。「おくりびと」の滝田監督や出演者らは授賞式を終えた後、米ハリウッドのホテルで会見を開き、喜びに酔いしれた。


滝田監督は「アカデミーに来ることだけで光栄なのに、最高のプレゼントをいただきました。素晴らしい日本の技術が世界に認められたと思っています。映画の神様が頭上から落とし物をしてくれたのか」と語った。


オスカー像は「皆のもの」として喜びを分かち合うため、メーンスタッフに1カ月、他のスタッフ全員に1週間、レンタルする考え。滝田監督は「僕は明日から、これを枕にして映画の夢を見ます」。


映画を企画し、主人公の納棺師を演じた本木雅弘さんは「言葉になりません。まだ不思議です」と目をうるませた。イスラエルの作品が受賞すると思って、米国の映画スターを追いかける気分で会場にいたという。「レッドカーペットをもっと堂々と歩いてみれば良かった」


主人公の妻役の広末涼子さんも「コングラチュレーション(おめでとう)の嵐を浴びた」と感慨深げ。納棺会社の事務員役の余貴美子さんは「しばらくあぜんとしていたけど、だんだん涙が出てきた」と振り返った。


外国語映画賞には今回、「おくりびと」のほかに、カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞した「ザ・クラス」(仏)、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞に選ばれた「戦場でワルツを」(イスラエル)などがノミネートされていた。


おくりびと」は、本木さんがインド旅行や青木新門さんの小説「納棺夫日記」などに触発されて発案した。遺体が何度も登場し、職業差別も描かれることなどから、当初は製作資金集めが難航。だが、プロデューサーらの働きかけでTBSなどが出資し、松竹が配給することが決まった。


毎日新聞 2009年2月23日 23時07分(最終更新 2月24日 0時01分))


実を言うと、「おくりびと」は結構有望視されていたので、ある種当然かなあ、という気もしますが、この「つみきのいえ」に関しては、それほど注目されていなかったこともあり、朝のワイドショーのビデオを見ると、「え?『おくりびと』ではなくて、他の作品がオスカー取ったの?というやりとりがあったり。。。 受賞作品の紹介VTRなども、取り扱われる時間に若干の違いが見られますね。(多分、放送するVTRを準備する時間とかの違いだと思います)


まあ、TV局側にとっては予想外の報道になったとは思いますが、良いニュースですから!

アカデミー賞:短編アニメ映画賞に「つみきのいえ」 加藤監督「ありがとうミスター・ロボット」


第81回アカデミー賞で短編アニメ映画賞を受賞した「つみきのいえ」(c)ROBOT 第81回アカデミー賞の短編アニメ映画賞にノミネートされていた日本のアニメ映画「つみきのいえ」(加藤久仁生監督)が受賞した。長編アニメ映画賞は「ウォーリー」が受賞した。


加藤さんはオスカー像を受け取って「重いですね」と一言。さまざまな人にあいさつを述べたあとに「どうもありがとうミスター・ロボット」と日本語で茶目っ気たっぷりにあいさつした。


つみきのいえ」は、ロボット(東京都渋谷区)が製作した12分4秒の短編アニメ。海面がどんどん上がってくるので、家を上へ上へと建て増し続け、まるで「つみき」のように見える家に住む、おじいさんと家族との思い出を描いた。ソフトで暖かい色合いのファンタジー作品。


この作品は、08年にフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞のアヌシー・クリスタル賞を受賞したほか、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞など、国内外で高い評価を受けていた。日本作品の同部門のノミネートは03年の「頭山」(山村浩二監督)以来、6年ぶり2作目の快挙だった。


細田尚子】


mainichi.jp 2009年2月23日)



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