四大陸選手権

caltec2009-02-06



男子シングルSP。カナダのパトリック・チャン選手の演技、素晴らしかったです。ライザチェックも久々に調子の良い演技を見せており、チャン、ライザチェック、小塚の1〜3位の並びは、SPの出来を見る限り納得の結果。ただ上位2人と小塚選手の点数が離れているのが気にはなりますが。。 フリーの結果も、なんとなくSPの結果そのまま、という気がしないでもないですが、あとは織田選手の出来如何によって、彼が表彰台に上れるか否か決まってくる気がします。

小塚がSP3位、織田は6位と出遅れ 


男子シングル


フィギュアスケートの4大陸選手権は第2日の5日、当地のパシフィック・コロシアムで男子のショートプログラム(SP)があり、今季グランプリ(GP)ファイナル2位の小塚崇彦トヨタ自動車)が76.61点で3位につけた。3年ぶりの優勝を狙う織田信成(関大)は75.04点で6位と出遅れ、南里康晴(ふくや)は59.44点で11位。GPファイナル5位のパトリック・チャン(カナダ)が88.90点で首位に立ち、過去2度優勝のエバン・ライサチェク(米国)が81.65点で2位につけた。


▽南里(トリプルアクセル転倒などで11位) 足(左足付け根)が痛く、気持ちがマイナスの部分があった。痛すぎて「棄権しよう」と頭の中をよぎった。


○…織田は序盤の3−3回転連続ジャンプでミスが出た。一つ目は回転軸がぶれ、何とか着氷して次につなげたものの2回転で両足着氷。「演技前の6分間練習で失敗し、力具合が分からないまま臨んだ」と悔やんだ。最終滑走の緊張で動きが硬く、吉岡伸彦・日本スケート連盟フィギュア強化部長は「昨シーズン欠場の影響が出た。今季は国際大会に出ているとはいえ、ISU(国際スケート連盟)チャンピオンシップは雰囲気が違う」と指摘。首位のチャンとの差は14点近く。織田は「(フリーでは)4回転を決めて表彰台に上がれるようにしたい」と目標を表彰台に切り替えた。


○…18歳の新鋭・チャンがほぼ完ぺきな演技で自己ベスト(81.39点)を大きく更新する88.90点をマーク。06年トリノ五輪エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)が出した90.66点に次ぐ世界歴代2位で、本人も「世界最高得点にこれほど近づけるとは考えていなかった」と信じられない様子だ。今季はスケートカナダ、フランス杯と連勝しながらGPファイナルはミス続出で5位と惨敗したが、きっちり復調してきた。


ペア


ペアのフリーはSP首位の※清、▲健組(中国)が2年連続4回目の優勝を飾り、SP5位の井上怜奈、ジョン・ボルドウィン組(米国)は7位。アイスダンスオリジナルダンス(OD)は規定首位のテッサ・バーチュー、スコット・モイヤー組(カナダ)がトップを守った。(※は「广」の中に「龍」) (▲はニンベンに冬) 


バンクーバー来住哲司】


毎日新聞 2009年2月6日 20時00分(最終更新 2月6日 23時46分))


小塚選手について、ちょっと辛口コメントが載っていましたが、彼本来の持っている実力から言うと、それ程悪い出来ではなかったと思います。たしかに完璧ではなかったですが、今季前半のグランプリシリーズで有力選手が本調子ではない中での小塚選手の活躍が目立っていたのが、今までの展開だったと思います。


ライザチェックやチャンと、点数が互角でも内訳を見ると、技術点で小塚選手が点数を稼ぎ、表現点で他の選手が点数を稼ぐ、という形だったので、小塚選手のジャンプの調子が落ち、他の選手のジャンプ成功の確率が高くなると、当然予想できる位置取りなので、小塚選手には是非ともジャンプはノーミスに近い形で行ってもらいたい、という期待を込めての記事だとは思います。

小塚、3位発進も首位とは大差で正念場


今季前半の勢いが、失速しつつある。小塚が日本勢最上位のSP3位につけたとはいえ、首位のチャンとは12点余りの大差。本来の演技ではなかった。


冒頭の3−3回転連続ジャンプを決め、続くトリプルアクセル(3回転半)。空中で体勢が崩れ、着氷が乱れた。「跳んだ瞬間、体が左に傾いたのが分かった。ここ(カナダ)に来る前から調子が悪く、降りる練習をしてきたのが生きた」。転倒を免れ、その後も大きなミスなく終えた。だが、動き全体に硬さが目立ち、終盤のスピン二つともレベル3認定にとどまるなど得点は伸びなかった。


昨年10月のGPシリーズ開幕戦・スケートアメリカで優勝し、GPファイナルでも日本男子初の優勝にあと一歩と迫る2位。だが、同12月のGPファイナルのフリー、全日本選手権のSP、フリーとミスが続出した。佐藤信夫コーチは「GPシリーズのころはミスをしないので自信があった。その後はいろいろなことを考えてしまっている」と、無欲さが消えたことを指摘する。


まだ国際大会での成功がない4回転トーループだが、フリー冒頭で挑戦する意向だ。4位以下とは1点未満のきん差で、メダル死守の正念場となる。


【来住哲司】


毎日新聞 2009年2月6日 17時44分(最終更新 2月6日 17時49分))

織田“金縛り”…SP悔し過ぎる6位


どうにもならない緊張感が、織田信成の体を支配していた。国際スケート連盟(ISU)主催の海外での試合出場は、06年12月のGPファイナル(ロシア)以来、2年2カ月ぶり。五輪本番会場、しかも、最終滑走の重圧。「悔しいのが一番。緊張の中でうまく力を出せなかった」。自分をコントロールできなかった悔しさが口をついた。


演技前の6分間練習でジャンプに失敗し「力加減がつかめなかった」という。冒頭のトリプルアクセルは決めたものの、3回転ルッツで軸がぶれて、続くコンビネーションは3回転ではなく2回転のトーループになってしまった。ミスに動揺したのか動きが硬くなり、NHK杯でマークした今季自己ベストの81・63点には遠く及ばなかった。


優勝した昨年11月のNHK杯もISU主催大会だが、国内開催だった。吉岡強化部長は「やっぱりISU主催の選手権は違う。でも、これを一度経験して世界選手権に向かえるのは大きい」と話した。織田も「試合の感触はつかめた。フリーは4回転を絶対決めて、表彰台には乗りたい」と逆襲を約束した。(スポニチ


スポニチ 2009年2月7日)



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