全豪オープンテニス

caltec2009-01-30



初のグランドスラムがかかった杉山選手でしたが、残念な結果でした。


しかし、USオープンを制したのが2000年(デキュキスとのペア)、フレンチとウィンブルドンを制したのが2003年(クライシュテルスとのペア)という今までのメジャー大会でのタイトル獲得年を考えると、彼女の現役選手としての「息の長さ」にビックリしますね。

テニス:全豪オープン 女子ダブルス、杉山組が準優勝


メルボルン共同】


第12日は30日、メルボルン・パークで女子ダブルス決勝を行い、第9シードの杉山愛(ワコール)ダニエラ・ハンチュコバスロバキア)組は北京五輪金メダルのセリーナ、ビーナスのウィリアムズ姉妹ペア(米国)に3−6、3−6で敗れ、初優勝を逃した。ウィリアムズ姉妹は6年ぶり3度目の優勝。


杉山は2000年に全米オープン、03年に全仏オープンウィンブルドン選手権の女子ダブルスを制していたが、4大大会全制覇は持ち越しとなった。


男子シングルス準決勝では第1シードのラファエル・ナダルが同じスペインの第14シード、フェルナンド・ベルダスコを大会史上最長の5時間14分に及んだ大熱戦の末に6−7、6−4、7−6、6−7、6−4で破り、決勝で第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)と対戦することになった。


杉山組は第1セットに2ゲームを先取する好スタートを切ったが、相手ペアの強烈なサーブで巻き返されて失った。第2セットも3−3から3ゲームを連取され、力負けした。


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■焦点


◇課題見え「次につながる」


最後はS・ウィリアムズの強烈なリターンが前衛の杉山のラケットをはじき、試合が終わった。4大大会全制覇の夢が打ち砕かれた。


相手は4大大会を7度制覇している最強姉妹。190キロを超すサーブへの対応と杉山のサービスゲームが焦点だった。


相手の第1サーブには2人が後ろに構え、タイミングを見てネットに詰める作戦に出た。ブレークできたゲーム数は三つにすぎないが、杉山は「2人で下がった方がチャンスはあると判断した。正しい作戦だったと思う」と成果を強調した。


四つあった杉山のサービスゲームを一度もキープできなかったのが痛かった。第1セットは3−4で迎えた第8ゲーム、第2セットは3−3で迎えた第7ゲームと、大事な場面で落とした。相手の強烈なストロークと迫力あるネットプレーに押し込まれ、コンビの力を発揮できなかった。杉山は「リターンを足元の深いところに打たれたときの対処が課題」と話した。


敗れはしたが、杉山は笑顔いっぱいだった。「内容的には次につながるものがあった。2009年はいいスタートを切れたと思う」。ハンチュコバとのペアで残りの4大大会を狙える感触を得た、そんな表情だった。


【共同】


▽女子ダブルス決勝

S・ウィリアムズ(米国) 6−3 杉山(ワコール)
V・ウィリアムズ(米国) 6−3 ハンチェコバスロバキア
         

【共同】


毎日新聞 2009年1月31日 東京朝刊)

杉山 相棒の力引き出す 全豪テニス


メルボルン=伊藤秀樹】


女子ダブルスの杉山愛、ハンチュコバ(スロバキア)組の活躍が光った。決勝進出を果たして準優勝。杉山はダブルスの4大大会全制覇まで、あと一歩だった。


杉山は、シングルスでは3回戦で第1シードのヤンコビッチセルビア)に敗れた。今季はシングルス重視を掲げていたが、ダブルスの成績が上回った。


ハンチュコバとのペアは再結成だったが、今回はハンチュコバのネットプレーが向上するなど個々の力が上がっていた。


杉山はうまくハンチュコバの力を引き出した。試合中は常に笑顔。どちらかがミスしても、雰囲気が悪くなることはなかった。


世界に目を向けると、男子シングルスは2強のナダル(スペイン)とフェデラー(スイス)の力の差が明らかとなった。もともとクレーコートを得意としていた22歳のナダルは4大大会で芝コートに続いてハードコートも克服。27歳のフェデラーは最後にスタミナが切れ、体力の衰えを感じさせた。


混戦が続く女子シングルスは経験の差にものをいわせてセリーナ・ウィリアムズ(米)が優勝した。ウィリアムズは昨年の全米オープンに続いて4大大会2連覇。世界ランク1位に復帰した


asahi.com 2009年2月3日11時29分)



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