全豪オープンテニス

caltec2009-01-19



予選の印象から、結構いいところまでいけるかなあ、と期待していましたが、初戦の相手が強豪でしたね。結果としては、負けてしまいましたが、良くやったと思います!! 


昨年の「カンガルーカップ国際女子オープン」でタナスガーン選手に負けて準優勝だった頃と比べると、対戦相手のレベルも上がり、その選手と互角の戦いをするまでに至ったのだから、凄すぎです。

クルム伊達、全豪初戦突破ならず


メルボルン=伊藤秀樹】


テニスの4大大会今季初戦となる全豪オープンは19日、当地のメルボルン・パークで開幕し、予選を勝ち抜いて13年ぶりに4大大会本戦出場を果たしたクルム伊達公子(38)が女子シングルス1回戦に登場。昨年の全仏オープン8強のカイア・カネピ(エストニア)を相手にフルセットまで粘ったが、惜敗した。クルム伊達は昨年、現役に復帰。96年に4強入りしたウィンブルドン選手権以来の4大大会初戦突破はならなかった。


asahi.com 2009年1月19日12時6分)

クルム伊達公子:見せ場たっぷり「世界と戦えた」


全豪オープンテニス第1日は19日、オーストラリア・メルボルンパークで行われ、予選を突破して13年ぶりに出場したクルム伊達公子(38)が、女子シングルス1回戦で第25シードのカイア・カネピ(23)と対戦。3時間近い熱戦の末、4−6、6−4、6−8で惜敗した。4大大会の連続出場記録を59に伸ばした第26シードの杉山愛(33)は3年連続で初戦を突破。第1シードのエレナ・ヤンコビッチ(23)も初優勝へ向け好スタートを切った。


2時間50分の激闘。気温33度、ハードコートの強い照り返しの中、クルム伊達は15歳年下の強豪と互角の戦いを演じた。第2セット終盤に右ふくらはぎにけいれんを起こし、治療のため約2時間遅れて会見場に現れると「パワフルでスピードのある、今の世界のテニスとある程度戦えた。残りのグランドスラムにも挑戦したい」と手応えを口にした。


96年1月18日、2回戦で遠藤愛に1−2で敗れて以来、4750日ぶりに全豪本戦の舞台に立った。相手のカネピは昨年の全仏8強で、世界ランキングは28位。復帰後では最高ランクの対戦相手で、1メートル80の長身から繰り出す強烈なサーブとパワフルなフォアは「今のテニスの象徴」(クルム伊達)だった。


第1セットはパワーに圧倒されたが、「強いサーブへの適応力がついた」第2セットは積極的なリターンでリズムをつくり6−4で奪取。第3セット、5−6で迎えた第12ゲームでは相手のマッチポイントを3度はね返してサービスブレークする粘りを見せた。第13ゲームをファーストサーブを8本外すミスで失い力尽きたが、カネピからは「(年齢の割に)とても若くてよく動いていた。38歳でプレー? 私には無理ね」と感心された。「今後の課題はショットの安定感だと思う。まだランキング(184位)が低いので、早くポイントを稼いで上のレベルを目指したい」とクルム伊達。世界の第一線でプレーできる自信をつかみ、会場を去った。


スポニチ 2009年1月20日

伊達惜敗も「感覚は戻った」/全豪テニス


メルボルン=吉松忠弘】


38歳で世界184位のクルム伊達公子エステティックTBC)が、2時間50分の死闘の末、惜しくも金星を逃した。気温36度の猛暑の中、同28位で第25シードのカイア・カネピ(23=エストニア)相手に、最終セットで3度のマッチポイントをはね返したが、4−6、6−4、6−8のフルセットで敗れた。しかし、大健闘で手応えをつかみ、試合後には5月の全仏、6月のウィンブルドンへの挑戦も表明した。


38歳の心も体も、最後までくじけなかった。肌が焼けるような日差しと息詰まる死闘でも、クルム伊達は最後まで立ち向かった。結果は敗れた。しかし、今持てる力はすべて出し切った。「負けて残念だけど、いい戦いができた。(プレーの)感覚はもう戻ったと思う」。高らかに復活を宣言した。


13年前と同じく、追い込まれても不死鳥のようによみがえった。第2セット終盤では右足にけいれんが襲った。それをものともせず同セットを奪った。最終セットには2−4で5度のジュースから一気に11ポイントを連取。3ゲームを連取し、5−4と抜き去った。5−6では3本のマッチポイントを握られた。がけっぷちに追い込まれても攻撃の手を緩めなかった。


「勝ち負けを考えないで、1ポイントごと集中しただけ」。3本すべてはね返し、また追いついた。181センチから繰り出されるカネピのサーブは時速190キロ。クルム伊達のは150キロ前後だから40キロもの差がある。そのサーブを「試合中に対応できた。良く動けた」と、クルム伊達は変幻自在に返球した。


昨年復帰してから対戦した選手の中で、カネピは最も世界ランキングが高く、昨年の全仏ではベスト8に入っていた。試合後、クルム伊達より15歳若いカネピは、まるで敗者のように、疲れ切った表情で驚きの声を上げた。「38歳なんて信じられない。私だったらできない」。


96年全米以来、12年5カ月ぶりの4大大会挑戦を目標に、クルム伊達は昨年12月のオフは徹底的に体を鍛えた。96年に引退後も、趣味で水泳やマラソンをしていたことも体力を保つ要因となった。04年ロンドンマラソンでフルマラソンに挑戦し3時間27分40秒で完走。「マラソンをやっていて良かったと思う。疲れはなかった」と笑顔で話した。


今後の目標も定まりつつある。「せっかくここまで来たんだから、フレンチ(全仏)、ウィンブルドンに挑戦したい。失うものは何もない」。昨年4月に「新たな挑戦」と復帰を宣言した。ゼロから出発し、わずか8カ月で、元日本の女王が世界最高の舞台に再びたどり着いた。


(日刊スポーツ 2009年1月20日8時9分)



人気ブログランキングへ


(今日はとても暖かかったです!)