2008ミス・ユニバース・ジャパン 密着120日 日本一の美女誕生への道

caltec2008-04-06



フジテレビにて放送された「2008ミス・ユニバース・ジャパン 密着120日 日本一の美女誕生への道」を見た。テレビ東京でよく放送しているミス・インターナショナルミス・ワールドの世界大会と同じくコンテストのショー+ドキュメント形式の内容なのかな、と思っていたのだが、番組の方向性は全く違うものだった。


この番組を一言で言うと「今のミス・ユニバース日本代表」の選考方法の紹介と、何より日本のミスユニバースの総合プロデューサーのイネス・リグロンの「美」意識の紹介がメインだったと思う。


昨年の世界2位の知花くらら、そして今年の世界1位の森理世と、近年ミス・ユニバースの世界上位のミスを輩出したのはひとえにイネスのディレクションによるものが大きいのは周知の事実だ。今回の番組は、2008年度のミス・ユニバース日本代表の選考過程を通じ、そのイネスの求める美のイメージとは何か、どうディレクションしていくのか、が様々な角度で捉えられていたように思う。言い方は悪いが、この番組の中では、主役はイネスであって、ミス・ユニバース候補者たちはイネスの美を表すための素材にすぎないようにも思えた。


しかし、ミスを輩出するまでに、様々なトレーニングをしているものなのだなあ。今まではミスコンの大会をまずしてから、優勝者を世界大会に相応しいように教育していのだと思っていたのですが、今回の番組を見て、その想像が間違っていることを知った。


まず書類選考、数回の面接を通じ、最終候補13人にまでミス候補を絞る。それからウォーキングやフォトセッション、インタビューなど、様々なトレーニングを候補者に課していく。この13人に残った時点で、ミスとしての素材はあると評価されたと言える。ただ、この時点ではまだ「芽」に過ぎない。それからトレーニングを通じて、どれだけイネスの求める「最終的なミスジャパン像」に近づいていくことができるのか、各候補のミスとしての「花」を咲かせるのかという可能性をジャッジし、世界で上位を狙える「花」を育て上げていくのがイネス・リグロンの仕事なんだな、ということがわかった。 タフで骨の折れる仕事でもあるし、また逆に、候補者がどう変わっていくのかを間近で見、影響を与えていくだけに楽しい仕事でもあると思う。


もしイネスがいなくなってしまったら、今後のミス・ユニバース日本代表はどうなってしまうんだろう?