世界選手権

caltec2008-03-20



女子ショートは混戦模様。ミスはあったものの、実力で勝る選手が上位に来たというのと、ノーミスで完璧な演技をこなした選手も多かったため、点数にバラつきが少なくこのような結果に・・・ 


安藤・マイズナーともそつなくこなした印象を受けたが、キレや勢いが感じられなかったので8位・9位という結果になったのだと思うが、トップのコストナーともそれほど点数が離れていない。特に4位〜8位はダンゴ状態。


最終順位は、明日のフリーの出来如何。個人的にはマイヤーとコルピの演技が良かったな、と。やはりヨーロッパ開催ということで、ヨーロッパベースの選手の活躍が目立ったショートだったと思う。


今回のジャッジは結構加点をつけてるみたいなので、どれだけいい質のジャンプやスピン、ステップを行えるかが最終的な結果に繋がってくるんだろうなあ、と予想してます。

世界フィギュア:浅田真が2位、中野は3位に 女子SP


【イエーテボリ(スウェーデン)来住哲司】


女子シングル


フィギュアスケートの世界選手権は第2日の19日、当地のスカンジノービアムで女子のショートプログラム(SP)が行われ、浅田真央(愛知・中京大中京高)は今季の自己最高となる64.10点で2位と好スタートを切った。トップには64.28点をマークしたカロリナ・コストナー(イタリア)が立った。中野友加里早大)は自己ベストの61.10点を出して3位と健闘。前回優勝の安藤美姫トヨタ自動車)は59.21点で8位につけた。グランプリ(GP)ファイナル女王の金妍児キム・ヨナ、韓国)は転倒が響いて59.85点にとどまり5位、前々回優勝のキミー・マイズナー(米国)は57.25点の9位で20日のフリーに臨む。


浅田真央


17歳の笑顔がはじけた。日本勢2連覇の快挙に挑む女子陣。3人の中でSP最上位につけたのは、全日本女王の浅田真だった。


「バイオリンと管弦楽のためのファンタジア」の曲に乗り、冒頭の3回転フリップ−3回転ループを難なく決め、その後も危なげない演技。今季のルール改正により、踏み切りのエッジが不正確として減点されてきた3回転ルッツはこの日も減点され、スパイラルシークエンスでは最低のレベル1認定と小さいミスもあったが、今季自己ベスト更新となる64.10点を出した。
 

SPは「鬼門」だった。前回大会はジャンプのミスでSP5位と出遅れ、フリーで歴代女子世界最高得点(当時)で追い上げたものの総合2位。今季GPシリーズではファイナルを含めて3戦ともSPで崩れた。今大会前も「SPがすごく肝心。ジャンプのミスをせず、取りこぼしをしないようにしたい。フリーのことより、まずはSPのことだけを考えている」と意識していたが、その重圧を克服した。


「目標は金メダル」と公言して乗り込んだ北欧の地。公式練習で伊東秀仁・日本スケート連盟フィギュア強化部長が「絶好調だねえ」と感嘆する動きを見せていた「日本のエース」が、悲願の初優勝に向けてまずは無難なスタートを切った。


中野友加里


過去2年連続5位の中野がほぼノーミスの演技で自己ベスト(60.62点)を更新し、SP3位の好位置につけた。スパイラルと高速回転のドーナツスピンで最高のレベル4認定。「これ以上出来ないくらい出来た」と胸を張った。順位には「すごくびっくりしている」と笑った。メダル奪取をかけたフリーでのトリプルアクセル(3回転半)挑戦に「難しいジャンプなので、跳べたらラッキーくらいの気持ちでいきたい」と自然体を心掛けた。


安藤美姫


安藤は2連覇の夢を断たれた。SP8位と出遅れ、20日午前の公式練習で左足を負傷。日本チームではフリーを棄権する手続きを進められた。公式練習は約15分で切り上げ、伊東秀仁・日本スケート連盟強化部長によると、ウォーミングアップ中に左足肉離れになったという。


SPは「緊張もあって足が動かなかった」といい、演技後半はシットスピンでバランスを崩すなど極端に動きが悪くなった。冒頭の3−3回転連続ジャンプを3−2回転に自重したのは、調子が万全でないことを踏まえ、ニコライ・モロゾフ・コーチが「去年勝っているんだから、今年は勝つ必要はない」と指示したためという。安藤は「ゴールはオリンピック」と明言し、勝負を度外視していた。


金妍児


(3回転ルッツで転倒し5位)最初の3−3回転連続ジャンプを跳んだ際、けがの部分(こ関節)に痛みを感じ、それからルッツに挑んだ。得点はうれしくないし、転倒したので満足していない。


ペアは、順当な順位といったところだと思う。フリーで2位となり、総合で3位になった、カナダペア、デュベ/ダヴィソン組の演技が印象に残った。川口組は残念な結果に。3位と4位の点数は僅差。ジャンプシーケンスの失敗がメダルの明暗を分けた気がします。優勝したサブチェンコ/ゾコルビー組、ちょっと点数が出すぎな気がしましたが、総合的に判断すると優勝は納得。

ペア


ペアのフリーはSP2位のアリョーナ・サブチェンコ、ロビン・ゾルコビー組(ドイツ)が計202.86点で初優勝。同3位の川口悠子アレクサンドル・スミルノフ組(ロシア)は計191.33点で4位に下がり、同10位の井上怜奈、ジョン・ボルドウィン組(米国)は10位。


SP3位の川口、スミルノフ組は1点余りの差でメダルを逃した。冒頭で世界選手権史上初めてスロー4回転サルコウを成功させたが、その後はジャンプやステップなどにミスがあり、点数を取りこぼした。川口は「すごく悔しい。メダルのことは考えなかったが、練習してきたことが出来なかった」と顔をしかめた。それでも、結成2季目で前回の9位から躍進し、来季以降の一層の飛躍へ期待が高まった。


第3日の20日は女子のフリーなどがあり、アイスダンスオリジナルダンス(OD)で規定18位のキャシー・リードクリス・リード組(川越ク)が出場。


毎日新聞 2008年3月20日 16時23分 (最終更新時間 3月20日 16時42分)