世界選手権

caltec2008-03-19



ペアでは、ロシア代表として出場した川口/スミルノフ組が3位と大健闘。キャリアの差からか、どちらかというと女性上位なペアな印象を受けました。ペアを組み始めてまだ間もないのに、ここまで順位を上げてきているので、今年だけではなく、今後も楽しみなペアですよね。


ショートプログラム1位のドイツペアですが、かつてのドイツ代表のヴェーツェル/シュトイヤー組に演技が見ているなあ、と思ったら、シュトイヤーがコーチとして面倒を見ているペアだったんですね。どうりで似ているはずだ。。。

フィギュア:川口組がペアSP3位 世界選手権

イエーテボリ(スウェーデン)来住哲司】


フィギュアスケートの世界選手権は18日、当地のスカンジノービアムで開幕し、第1日は2種目が行われた。


アイスダンス


アイスダンスの規定で、初出場のキャシー・リードクリス・リード組(川越ク)は28.16点で31組中18位。イザベル・デロベル、オリビエ・シェーンフェルダー組(フランス)が40.73点で首位に立った。


アイスダンスの規定で18位となった初出場のリード姉弟組。母親が日本人で日米両国籍を持つ。これまで粗削りな部分が目立ったが、この日は丁寧なステップで自己ベスト(27.42点)を更新する28.16点を出した。姉のキャシーは「氷の上でとても自信を感じた」と語り、20日のオリジナルダンス(OD)に向けて「自分を信じて滑りたい」と自信をつけた様子。伊東秀仁・日本スケート連盟フィギュア強化部長も「日ごとに上手になっている。大舞台で自己ベスト更新は大したものだし、欧州勢が強い競技でこの順位は立派」と評価した。


ペア


ペアのショートプログラム(SP)は、トリノ五輪銀メダリストの張丹、張昊組(中国)が74.36点で首位。川口悠子アレクサンドル・スミルノフ組(ロシア)は71.42点で3位、井上怜奈、ジョン・ボルドウィン組(米国)は53.83点で10位だった。


前回9位で結成2シーズン目の川口、スミルノフ組がSP3位と大健闘。自己ベスト(62.94点)を大きく更新する71.42点を出した。川口はスロー3回転ループの着氷の姿勢が前のめりになり、「もっときれいにできた。練習してきたので残念」と漏らしたが、高得点には「うれしい」と素直に喜んだ。1月にはロシア選手権を初めて制し、欧州選手権では史上2組目のスロー4回転サルコウの成功者になって銅メダルを獲得。上り調子の勢いを今大会も持続している。


ペアの井上、ボルドウィン組はSP10位と出遅れた。世界唯一の大技のスロートリプルアクセル(3回転半)で井上が転倒するなど精彩を欠いた演技。前日の練習で右足アキレスけんを痛めた井上は「夜中に何度か起きて冷やした。滑っていて痛みがあった」という。前回大会で引退を表明し、今季前半はショーで滑っていたが、ボルドウィンが競技生活続行を望んだこともあり、1月の全米選手権に出場。井上は「世界選手権を考えていたわけでないので、ここにいるだけで幸せ」と淡々としていた。


毎日新聞 2008年3月19日 9時45分 (最終更新時間 3月19日 15時23分)