北欧モダン デザイン&クラフト

caltec2008-01-13



東京オペラシティアートギャラリーにて「北欧モダン デザイン&クラフト」展を見る。最終日近く(翌日が最終日)ということで、入り口には行列をなすほどの盛況ぶり。


その展示内容はということ、タイトルから想像できる「北欧モダン」そのもの、の展示だった。照明・椅子・食器などがデザイナーとプロダクトを中心に並べられていて、近年ブームの北欧インテリアの概要を知ることができる展示となっていたと思う。


個人的に、新たな視点を与えられるような、何かインスパイアーされるものはないか?と期待して訪れた展覧会だったが、「北欧モダン」展に関する限りは、可もなく不可もなくという感じだった。


今回の収穫は、ProjectNで紹介されていた、山口聡一の作品。印象としては、横尾忠則村上隆を足して2で割ったような感じを受けた。ロールシャッハ・テストのような左右対称な抽象画で、その中にウサギやゾウや鳥やキノコ、そして人などが浮かび上がってくる独特の世界を構築している。一見ポップで軽いようでいて、よくよく見ると案外グロテスクでもあって、その相反する要素を上手く一つの作品の中に閉じ込めているな、という感想を持った。


企画力  :★★☆☆☆
展示方法 :★★★☆☆
作品充実度:★★☆☆☆
満足度  :★★☆☆☆