Chocolate

caltec2007-07-29



今話題の、東京ミッドタウンの一角にオープンした21_21 DESIGN SIGHT。安藤忠雄の建造物を見に行くつもりで訪れたら、ちょうど「Chocolate」展が開催されていたので、見てきました。


HPによると、この企画展のコンセプトは以下の通り。

第1回企画展でとり上げた題材は、チョコレート。誰もが親しみを持つこの題材は、デザインの視点を提示するためのきっかけにすぎません。この言葉、この甘くて苦い食べ物を通して見た世界について、深澤直人と約30組のクリエイターが、意外性に富んだヴィジョンを発表します。
展示作品は約70点。インスタレーション、映像、写真、立体など、多彩な展示にご期待ください。


ディレクターのひとりであるプロダクトデザイナー深澤直人ディレクションを担当した、というだけだって、出展製作者(アーティスト)や会場の雰囲気がオシャレなアートアートしていて、美学生風な若者がたくさん、でした。写真展とかファッション展に多い感じの客層だなあ、と思いながら観客ウォッチングも同時に楽しめました。


さて、今回の展覧会を見て思ったのは、コンセプト勝ちの素晴らしさというか、ブランド力の持つ強さというか、「ちょっとだけセンス良くディレクションする」ことの優位性みたいなものです。 世間一般のセンスとの乖離が大き過ぎると理解されないものになってしまうけど、あまりに皆のセンスと同じだと「オシャレ」にはならない。その微妙なポイントをつき、作品化・商品化していくのがアート・ファッションだと思うのですが、今回の展覧会がまさにその例なんだろうなあと、思います。


しかし、会場といい、インスタレーションの方法といい、旅行で訪れたヨーロッパの現代美術を得意とする美術館も、こんな雰囲気だったなあ、とちと思いました。これが今の美術界の流行なのかもしれないですね。


企画力  :★★★★☆
展示方法 :★★★★☆
作品充実度:★☆☆☆☆
満足度  :★☆☆☆☆


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