「異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900−2005 ポンピドー・センター所蔵作品展」

caltec2007-04-14



国立新美術館に行く。つい最近できた建物である、という点。世界的な建築家黒川紀章のデザインであるという点、複数の展覧会が同時に開催されている点、からか、入り口から美術館に入るとすごい人。。。 展覧会場に入ると、高い天井のせいか、それほど「混んでいる」という印象は受けなかった。


パリを舞台に活躍したエトランジェ(外国人)の作品ということで、1900年代のエコール・ド・パリから、現代に至るまで1世紀に渡り、パリを中心に活躍した芸術家の作品が展示されていたのが本展覧会の構成だった。1900年代には外国人を広く受け入れるコスモポリタンとしての正確が強かったパリの街だが、時が経つにつれ、グローバル化の波が押し寄せてきて、今やパリ発なのかどうかもわからなくなってくる(エコール・ド・パリの時代には、そこに明らかに「パリの発」の文化を特徴付ける特色があった)、といった、この1世紀の世界の潮流も同時に感じ取られるように構成されている。


世界は近くなったんだなあ、と思うのと同時に、だからこそ各人固有のルーツにこだわる必要性も高くなるんだろうなあと思った展覧会だった。


企画力  :★★★☆☆
展示方法 :★★★☆☆
作品充実度:★★★☆☆
満足度  :★★☆☆☆