四大陸選手権

リード組は7位−−アイスダンス


コロラドスプリングズ(米コロラド州)共同】


フィギュアスケートの4大陸選手権第3日は9日、当地のワールドアリーナで行われ、アイスダンスキャシー・リードクリス・リード組(川越ク)はフリーで6位だったが、合計144・17点で7位に終わった。


昨年の世界選手権2位のマリーフランス・デュブリュイル、パトリス・ローゾン組(カナダ)がフリー1位で逆転、198・59点で優勝した。4連覇を目指したタニス・ベルビン、ベンジャミン・アゴスト組(米国)が2位。


◇それでも満足


アイスダンスのリード組は、規定から3日間ずっと7位。それでも得意のフリーは6位で「観客を喜ばせる演技ができた」と姉のキャシーは満面の笑みだった。


シニア挑戦1年目。シーズン開幕当初は「経験不足もあり大変だった」と弟のクリス。17歳のクリスにとって筋力が必要なリフト系の演技は簡単ではなかったという。


初の国際舞台となった今大会。キャシーは「演技が日々良くなった。もちろん自信につながる」と言いながら、来季に向けて「すべての要素で改善していきたい」。クリスは「もっと日本語を勉強したい」。日本代表としてさらなる飛躍を誓っていた。


毎日新聞 2007年2月10日 東京夕刊)

神崎、有終7位 ライザチェク逆転V−−男子


コロラドスプリングズ(米コロラド州)共同】


フィギュアスケートの4大陸選手権第3日は9日、当地のワールドアリーナで男子フリーを行い、ショートプログラム(SP)7位の神崎範之(京大大学院)がフリー8位で合計181・58点の7位に入った。冬季アジア大会3位の中庭健介(パピオク)が177・03点で8位。南里康晴中村学園大)は153・11点で12位だった。


全米選手権覇者のエバン・ライザチェク(米国)がSP4位から逆転、226・27点で2年ぶり2度目の優勝を果たした。2位はSP1位でトリノ五輪3位のジェフリー・バトル(カナダ)だった。


◇学業に専念、チラリ未練も


今季限りでの引退を表明していた神崎が、出場した日本男子3選手の中で最高の7位に入る健闘をみせた。「(苦手の3回転ジャンプで)ルッツとフリップが決まらなかったのが悔しい」。フリーの演技後反省の言葉が出たが、表情は充実感に満ちていた。


ミスは、本人が口にした二つのジャンプだけ。体力勝負の後半も踏ん張り、最後まで安定した演技を続けた。


大学院で生活習慣病の研究をしている。スポーツと食品の関係について興味を持っており、今後は学業に専念するため、この大会が現役最後。この日が「有終の美」のはずだが、未練もある。


女子の沢田亜紀(京都・京都外大西高)らと練習してきた拠点の京都のリンクが閉鎖され、遠くのリンクまで足を運ぶのが学業との兼ね合いで厳しくなっている。


「ここまで来たので、まだできるかなという部分もある。でも、リンク事情を考えると、(学業)一本に絞っていくしかない」。仕方なさそうに話した。

村主、SPで首を痛めフリー棄権


コロラドスプリングズ(米コロラド州)共同】


4大陸選手権に出場していた村主章枝(avex)が8日に行われた女子ショートプログラム(SP)で首を痛めたために、10日のフリーを棄権し、帰国することが9日、分かった。


村主はSPでジャンプに失敗し、転倒。チーム関係者によると、臀部(でんぶ)を強打したときに、首がむち打ち状態になったという。8日夜に医師に治療を受けたが痛みが消えず、首の可動範囲も狭くなっていた。


村主はSPで12位と大きく出遅れていた。

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