四大陸選手権

caltec2007-02-11



終わってみると、女子フィギュアの順位はほぼ順当な結果になりましたね(途中棄権した村主選手を除いては)。マイズナーとエミリーのアメリカ勢の勝負強さには脱帽です。本番に強いアメリカ勢ってのはお国柄なのでしょうか(コーエンは除く)?


そんな中、大健闘した沢田選手、と、PCSが相変わらず伸びない恩田選手。恩田選手ついては、PCSは毎年徐々に上がっていて、新ルールへの対応も着実にこなしてきてはいますが、個人的には今シーズンで引退というのも賢い選択な気がします。浅田真央、安藤、中野、沢田、浅田舞という若手がいる中で、彼女が世界選手権に出られる可能性(チャンス)というのも低くなってきているような気がするので。。。トリノを期に完全に次世代の選手の争いになっていますから。

沢田、自己ベスト4位 マイズナー逆転優勝


コロラドスプリングズ(米コロラド州)共同】


フィギュアスケートの4大陸選手権最終日は10日、当地のワールドアリーナで女子フリーを行い、ショートプログラム(SP)で3位と健闘した初出場の沢田亜紀(京都・京都外大西高)がフリー5位ながら自己ベストの演技で合計156・88点をマークし、4位に入った。


昨年の世界選手権女王でSP6位と出遅れたキミー・マイズナー(米国)がフリー1位で大逆転し、172・75点で初優勝を飾った。SP1位のジョアニー・ロシェット(カナダ)は3位。SP7位の恩田美栄東海学園大職)はフリー4位と踏ん張り、152・61点で6位。村主章枝(avex)はSPで首を痛め、フリーを棄権。日本の女子は、7年ぶりに表彰台を逃した。


◇3回転半封印も、フリー120点超え


昨年の世界女王、マイズナーが、全米選手権に続き4大陸選手権も制した。「プログラムがさらに良くなり、得点を稼ぐ機会が増えたと思う」。演技序盤の連続ジャンプこそ失敗したが、そのほかはミスなく滑ってSP6位から大逆転。フリーではただ一人120点を超えた。


昨年の世界選手権以降さまざまなイベントにかり出され、満足な練習ができなかったという。だが、今は「完全に取り戻し体調は最高だと思う」。最近はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を封印しているが、練習では調子が上がってきており「できれば東京で」と話した。もちろん世界選手権(3月・東京体育館)で狙うのは連覇だ。


◇終盤、連続ジャンプ決め


沢田がSPに続き、フリーでも自己ベストを更新。シニアで自身最高の4位に入った。SPに続いてフリーも最終演技者。重圧のかかる場面だ。最初のジャンプでタイミングが合わず着氷が乱れたが、慌てなかった。その後はジャンプを次々と決め、終盤は本人がこの日一番の出来と評した3回転−2回転のトーループの連続ジャンプに成功。持ち味を十分に出し切った。


「メダルは意識しなかった。ミスなしでかつ自己ベストを出すことだけを目標に滑りました」。そう言うと18歳は無邪気に笑った。フリーの得点は101・75点。目標は達成したが、一方で「誕生日(10月7日)の107点を狙ったんですけど」と、貪欲(どんよく)さものぞかせた。


アジア冬季大会は5位で日本女子でただ一人エキシビションを滑れず、その悔しさを今大会にぶつけた。シニア1年目の今シーズンはグランプリシリーズで中国杯8位、ロシア杯5位となるなど実績を残したが「自分のことでいっぱいいっぱいで終わってしまった。波がすごくあった」と反省する。来季の課題に安定感を挙げた。