タイタニック

caltec2007-01-26



東京国際フォーラムにてタイタニック ザ・ミュージカルを観劇。作曲はグランドホテルと同じモーリー・イェストンだし、群像劇という点も同じ。会場も東京国際フォーラムで一緒だし、ついでに言うと出演者の顔ぶれも似たような感じだ。


ただ今回は歌手揃いだったので、かなり聴き応えがある舞台だった。(岡幸二郎鈴木綜馬、岡田浩輝、元劇団四季のベテラン数名、宝田明etc)ソフィアの松岡君も歌、上手かったです。


ストーリはと言えば、映画版がタイタニック号を舞台としたジャックとローズの恋愛物語、という趣が強かったのに対し、ミュージカル版のタイタニックは比較的史実に忠実に描かれていると言ってよい。


第一部はタイタニック号が出航してから氷山にぶつかるまでを描いている。氷山にぶつってしまった理由や経緯についてもきちんと描きながら、登場人物のそれぞれの物語を描き出している点が秀逸だ。第二幕では沈没することが判明してから脱出するまでの様子が描かれるが、タイタニック号とは、なんだったのか?当時の社会階級はどうだったのか?人間の欲望や道徳とは?などの問いに対する答えがいろいろな箇所にちりばめられた味わい深い作品だったように思う。群像劇で色々なエピソードがちりばめられている分、いずれかの登場人物に感情移入できるような点もよかったと思う。


もちろん楽曲の良さについては折り紙つき(今までみたイェストン楽曲の作品(ナイン、ファントム、グランドホテル)の中では一番楽曲が好き)。2回、3回と見て、この作品の持つ色々な側面を味わいたい、そんな作品だ。


音 楽 : ★★★★★
脚 本 : ★★★☆☆
演 出 : ★★★☆☆
役 者 : ★★★★☆
舞台/衣装:★★★★☆
満足度 : ★★★★☆