スケートカナダ

caltec2006-11-05



<女子シングル>

村主、キム・ヨナを抑えて逆転優勝か?と思いましたが、最後の最後に地元カナダのロシェットに優勝を持っていかれてしまいましたね。もっともジャンプは決めていたものの、村主の滑りが本調子ではなかったようなので、あの程度で優勝されてもそれはそれで困りものではあるのですが。。。


優勝したロシェットは、フリーかなり良かったです。各エレメンツも高レベルを取れるし、表現力もあり、なかなかにイブシ銀的な位置付けの選手だなーと思います。彼女に足りないものは「華」だけなんだけど、これは持って生まれたものによるところが大きいからなあ。。 ベテランのように思えますが、まだ20歳。若いのか。。。


村主の演技は、ズーリンの振り付け。ローリーの世界から離れて、このコメディ的なパフォーマンスを選んだの?とちょっとガッカリしたんだけど、それはまだこのプログラムを自分のものに仕切れていないからか。。。ピンクパンサーも最後の頃には自分のものにして良い演技をしていた彼女のことなので、この摩訶不思議な「魂の歌」を滑りこなすことを期待しています。


キムヨナはショート1位でプレッシャーがあったのか、結構グダグダな演技でした。軽々と飛び、そして高速回転でまわるジャンプは見てみてすごいなあ、と思わしめるものがありますね。結構ジャンプの加点高いんだろうなあ。歳の割りに表現力も完成されつつあるので、日本選手にとっては、かなり手強い強敵現る、といった感じでしょうか。体形がまだまだジュニアジュニアしてるので、今のジャンプが飛べると思うのですが、これから大人の女性の体形に変化していくのでどうなっていくか、ちと心配でもあります。


<男子シングル>

昨日のショートプログラムの出来が素晴らしかっただけに、高橋、そしてウィアーへの期待が高かったのだが、今日のフリーは上位陣総崩れ。。。優勝したランビエールの滑りも決して良いものではなく、結局各人の持つ芸術点や基礎点がそのまま順位となって現れたという感じだろうか。


高橋は去年はショートがミュージカルの曲(ムーランルージュ)、フリーがクラシック(ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番)だったのが、今年は逆の選曲にしてショートがクラシック(チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番)、フリーがオペラ座の怪人。個人的には去年のプログラムの方が良いなあ。。。(とくにSPが秀逸!)


ウィアーのフリーはオリジナルの「ナザレの子」。なかなか凝った振付けで、見ていて面白かったです。まだまだプログラムを滑りこなせてはおらず、ジャンプの失敗が目立ったが、完成度を上げてくるとなかなかに見ごたえがあるプログラムになるのじゃないか、と個人的に期待してます。

村主、高橋とも2位 フィギュアGP第2戦


フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケートカナダ第3日は4日、男女自由があり、男子ショートプログラム(SP)首位の高橋大輔(関大)、女子SP2位の村主章枝(avex)はいずれも2位止まりで、最終順位もともに2位に終わった。

高橋は、2回転倒するなどジャンプの失敗が目立ち、計208.21点。村主は技術点が伸びず、168.76点だった。


男子は、世界選手権2連覇のステファン・ランビール(スイス)が210.70点で、SP7位から逆転して優勝。女子はジョアニー・ロシェット(カナダ)が173.86点で制した。世界ジュニア女王でSP首位の金妍児(韓国)は3位。恩田美栄東海学園大職)は7位にとどまった。


朝日新聞 2006年11月05日11時59分)