情熱大陸:大出由紀子(洋服屋)


先週の放送で「洋服屋 大出由紀子」という次週予告を見たとき「誰だろう?」と思ったが、今日の放送を見て「green」のデザイナーだとわかって情熱大陸に取り上げられるのも無理はない、と妙に納得。 それくらい人気があるのだ、このgreenというブランドは。


定期的に買っているコレクション特集が載っている雑誌の中で、ここ数年気になるドメスティックブランドがあって、その中でもgreenは最も気になるブランドだった。特に今年の秋冬シーズンのモーターサイクルジャケットをアレンジした一連のシリーズはgap Pressの東京コレクション特集号で見て気になっていて、greenのメンズブランドであるgreen manでも扱うということだったので、即購入リスト筆頭だったが、買えなかったという幻の一品だ。


個人的にgreenの特徴は、ディテールにまで凝った素材選びと、独特の美しいカッティング、そして良心的な価格設定だと思う。番組(「情熱大陸」)では、生地の織や、ボタンのコーティングへのこだわりが紹介されていて、なるほどなあ、と感心した。デザイナー本人が服が好きだからこその素材へのこだわり、そしてそれがgreenというブランドの服へ反映されていく。


僕自身、素材がおもしろい服が好きなので、JipiJapaやPaul&Joeのシャツ、サイやエイスの服にいつも目が行ってしまうのだが、独特のこだわりがある服というのは、来シーズンになってもその次のシーズンになってもいつでも着られるのがいい点だと思う。


他のブランドと比べ一目でgreenだとわかるが、着ていて飽きない服、というのもgreenの特徴の一つだと思う。シルエットは美しく、でも着心地も悪い。ゴテゴテとした飾りが少ないシンプルな服で色目も黒、カーキ、白が主流。デザインや色に関しては基本から外れることなくあくまでオーソドックスに勝負していく、という点は大いに評価されるべきだと思う。


来シーズンはどんなコレクションを見せてくれるのか、楽しみだ。


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