レント

caltec2006-06-25



初演から15年経った今でも作品のトーンが保たれているのは、ひとえに彼らの作品にかける愛と情熱、そして経験の賜物だと思う。歌の部分が台詞になったりしている箇所はあるが、物語の進行や台詞などはオリジナルを踏襲しており、流れがわかりやすい。また舞台では簡素なパイプを組み合わせたセットが部屋になったり、ミミの勤めるクラブになったりしていたが、現実の場面で撮影できるところは映画ならではの利点か。


部屋から燃える書類がヒラヒラと街に降りていくシーンは、幻想的かつ「これから何か始まる」という期待感を煽るし、マークが自転車でNYの街中を走るシーンなどは臨場感たっぷりで、レントの世界観を強める働きをしていた。
#ただ、クレジットで撮影協力にNYのほかにもSF(San Francisco)が出てくるので、SFのシーンはどこだったんだろう?と少し気になりました。