マイケル・ケンナ展 IN JAPAN

caltec2006-06-18



東京都写真美術館「マイケル・ケンナ展 IN JAPAN」に行く。本展覧会を観るまで、マイケル・ケンナという人についても、彼の作品についても全く知らなかったのだが、何で今まで知らなかったんだろう、とちょっと後悔したくらい、展覧会の作品が良かった。


会場にずらりと並べられた、白と黒のモノクロで構成された彼の作品(約150点)。 これらの一連の写真を見ていくうちに心が自然と落ち着いて安らかになっていくのを感じた。彼が2001年から毎年撮り続けている 「日本」の風景(北海道から沖縄まで。北海道が多い)には、寂寞として中にも、どこか懐かしさややさしさが感じられ、観るものの心を穏やかにしてくれるのかもしれない。


そんな写真は、どことなく日本の水墨画の世界のようでもあり、(ヨーロッパ人の好むところの)「禅の精神」が映し出されているのかもしれない。美術館の1階にあるミュージアムショップにあった彼の写真集を手に取ってみたが、いずれの写真も良いものだった。去年から精力的に写真展を見るようにしているが、写真の世界は奥が深いし、観ていて飽きることがない。僕も写真、始めてみようかなあ。


満足度:★★★★☆