メタル☆マクベス

caltec2006-06-17



青山劇場にて劇団☆新感線RS「メタル☆マクベス」を観劇。クドカン宮藤官九郎)による脚本と新感線のあの演出でどのような舞台になるかと期待しながら観た。


観劇後の感想は「ちゃんとしたマクベス」になっていた。シェイクスピアの「マクベス」の話と、メタルバンド「メタルマクベス」の話の二重構造にはなっているものの、シェイクスピアマクベスのストーリーをそれほど崩さずに、ガッチリとマクベスを貫いているのが以外でした(コネタではなく、ストーリー展開でもっと遊んでもいいような気はしました)。


話の展開としては「メタルマクベス」の話もどことなく、本家のマクベスにひきづられた感があるので、「メタル(音楽)でマクベス(芝居)をやったらどうなるんだろう?」という発想が全てなんだろうな、と思います。個人的にはシェイクスピアシェイクスピアできちんと見たいし、新感線芝居は新感線芝居として観たいので、中途半端すぎたかな、という気がします。


出演陣としては、まず、マクベス夫人役の松たか子が、「そこまでやっちゃっていいの、松たか子?」という感じの壊れっぷりですごかったです。マクベス役の内野君は(エリザベート再演で感じたとおり)ロックっぽい歌い方があの声とあって、いいです!朗々と歌う上條恒彦、なんとなくキャラが似ている気がしてならない森山未來北村有起哉も面白かったです。


毎回豪華なパンフですが、今回はLPレコードジャケット風(!)でした。レコードということで、昭和の香りぷんぷんものでしたが、それなりに凝っていて「相変わらず工夫してるなあ」と思いました。ただ凝るのはいいけどパンフに3000円は、買う方としては、痛い。。。おまけでついてくる「ダイエーで買うてこい」とかのCDもいらないのに。。。


音 楽 : ★★★☆☆
脚 本 : ★★☆☆☆
演 出 : ★★☆☆☆
役 者 : ★★★☆☆
舞台/衣装:★★★☆☆
満足度 : ★★★☆☆