ドラマ:アンフェア

caltec2006-03-29



今クールで一番楽しみにしていたのがこの「アンフェア」。最終回で今までの一連の事件(小説型予告殺人事件、募金型身代金要求事件、バツマーク連続殺人事件)の本当の黒幕が明らかになる、ということで楽しみに見た(最終回はもっと前でしたが、フィギュアスケートを見ていたので、今日ビデオで最終回を鑑賞しました)。


結論から言うと、安藤(瑛太)が犯人というのには、納得。第一話で雪平(篠原涼子)の首を絞めようとしたりするエピソードや雪平が射殺した少年との関連性があるんだろうなあ、と薄々わかってはいたのですが、やはり最終回のいろいろなエピソードや安藤の会話、いままでの雪平と安藤のやり取りを思い出すと、ちょっと切なくなりました。


雪平への復讐を遂げることだけを生きがいにした安藤。しかし同時に雪平に惹かれ、彼女を愛してしまった安藤。雪平を直接傷つけるのではなく、彼女が愛した人たちを失うように仕向けることで、雪平への復讐を遂げていく過程での安藤の心境はどうだったのでしょうか。


憎んでいる人と愛している人が同一人物である、というジレンマにどう対処したのかな?といろいろと考えてしまいました。そんな安藤が出した結論は、雪平の手で自らの最後を迎えることだった。。。というのも泣かせられました。新宿のコインロッカー(おそらく赤ん坊だった安藤が発見されたところ:安藤はコインロッカーベイビー)で雪平が見つけた安藤からのメッセージが一番僕としては涙腺がやばかったです。


エンディングは、安藤が殺人を犯す場面が色々と流れていましたが、安藤を主人公にして捉え直す別バージョンのアンフェアがあってもいいなあ、と思いました。それにしても最終話の主人公は、僕の中では雪平ではなく、安藤でした。犯人だと雪平に知られてからの表情の変化、パチンコ屋の店長への行動の狂気の表情や雪平の娘美央へのやさしい表情など、瑛太の役者としての成長振りを発見できました。