世界選手権

caltec2006-03-26



女子フリーが終了。SP終了時点で2位につけていた村主はフリーでも2位。総合も2位となり、銀メダルを獲得した。優勝したのはフリー1位となったマイズナー(アメリカ)。SP終了時トップだったコーエン(アメリカ)はジャンプ転倒などもミスもあり、フリー4位、総合で3位(銅メダル)となった。


まだ、どこのHPでも報道してくれていませんが、ISUの公式HPを見ると、村主選手は2位だったようです。。。フリーの点数自体はトリノよりも高得点を獲得しているので、スピン・ステップなどのレベルが向上したのか、ジャンプミスが減ったのか、どちらかですね。


しかし、マイズナー選手のように、決まると高得点を叩きだせる選手というのは、新採点システムだとかなり怖いです。来年から浅田真央選手がシニアデビューしますが、次世代は、マイズナー、浅田真央あたりで優勝争いを演じるのかな、と思っていたところ、今年マイズナーが優勝を飾ってしまいました。。。


村主が「銀」 中野は5位 フィギュア世界選手権


フィギュアスケートの世界選手権最終日は25日、カナダ・カルガリーのサドルドームで女子自由があり、前日のショートプログラム(SP)まで総合2位につけていた村主章枝(avex)が自由で2位となり、合計209.74点で銀メダルを獲得した。村主のメダル獲得は02、03年大会の銅メダルとあわせて日本人最多の3度目。16歳のキミー・マイズナー(米)が自由1位となり総合218.33点で初優勝。SPまで総合1位のトリノ五輪銀、サーシャ・コーエン(米)はジャンプの転倒が響いて3位に終わった。


初出場の中野友加里早大)は195.65点で5位、02年ソルトレーク五輪代表の恩田美栄東海学園大職)は172.46点で11位だった。


この結果、来季日本で開催される世界選手権の日本女子の出場枠は最大の「3」を守った。


(朝日新聞 2006年03月26日18時47分)

村主、悔しい銀「ミスしても勝つくらいに…」


トリノ五輪ではもらえなかったメダル。日本人最多となる3度目の表彰台。それでも、村主の表情は晴れなかった。


「(表彰台に)多く上がっても……。やっぱり色だと思う。それは、トリノ五輪で感じた。一番高い所にいきたかった」


トリノ金の荒川静香プリンスホテル)、銅のイリーナ・スルツカヤ(ロシア)という強敵はいない。だからこそ、という思いはあった。


16歳のマイズナーが完璧(かんぺき)な演技をして高得点を出した直後の滑走。大歓声が響き渡るリンクで、村主は両手をあわせて何かを祈り、滑り出した。まるで、荒川の次に演技をしたトリノの再現だ。


指先まで神経の行き届いた村主の演技。だが、五輪という大きな目標を終えての微妙な感覚のズレなのか、観客に訴えかけるいつもの迫力がない。ジャンプで2度のミスもあり、マイズナーを上回れなかった。


トリノから帰国した直後から練習に没頭した。五輪の得点表を片手に、佐藤信夫、久美子両コーチとスピンやステップのレベルアップを考えた。五輪後の複雑な気持ちの中で、トリノ銀のコーエンを上回ったことは、努力のたまものだろう。


「人生は思うようにいかないな。失敗しても勝てるぐらいに、来季からは臨みたい」。苦しいシーズンを締めくくった銀色のメダルが、25歳の村主をさらに大きく成長させてくれるはずだ。


朝日新聞 2006年03月26日23時04分)


ここからはテレビで実際に村主選手の演技を見てからの感想ですが、3サルコウが2回転に、3フリップー2トゥループのコンビネーションジャンプがステップアウトという2つのジャンプのミスがあったものの、全体的な滑りはオリンピックよりは良かったと思います。スピンやステップのレベルが上がっていたし(レベル4:3つ、レベル3:3つ)、スピードも落ちなかった。トリノでこのような演技をしていれば、ひょっとしたらメダルには手が届いていたかもしれない。


彼女の発言からは来シーズンも現役を続けるようなので、9度目の世界選手権出場を目指してほしいです。ソルトレイクのシーズンからの5シーズン中、4シーズンはメダル圏内でメダル争いをしており(3位、3位、7位、5位、2位)、彼女は本当に安定した実力を発揮するタイプだと思います。


マイズナーは、ジャンプが回転不足?と思われる箇所もあったと思いますが、上位陣が少しずつミスしているなかでほぼノーミスの演技をしたのだから、彼女が優勝しても誰も文句は言えないな、と思います(さすがに技術点は少し高いなーと思いましたが)。若いっていいなあ。。。


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