リトルショップ・オブ・ホラーズ

caltec2005-11-21



「リトルショップ・オブ・ホラーズ」@青山劇場を観劇。ホリプロ主催のミュージカルは実を言うといつも「イマイチ感」が高いので敬遠していたのですが、今回は山本耕史主演ということでの観劇。


見た感想を言うと、印象に残ったキャストは、シーモア(主役)の山本耕史でもヒロインオードリー役の上原多香子でもなく、実力派の3人組(浦嶋りんこ、Tina、尾藤桃子)。オープニングでこの3人がテーマソングを歌いながら出てくることからも扱いの高さがわかりますが、この3人が役と衣装を次々と変え、ストーリーを展開させていくので、実は影の主役はこの3人で、3人の出来が作品のクオリティーを決定していると言ってもいいくらいだなあ、と思ったくらい。


男性陣は正直言って、皆イマイチでした。
シーモア役の山本耕史は頑張ってはいたが、もともとのキャラクターがシーモアという役に合っていない感じ。オリン役の越中睦は頑張ってキレキャラを演じようとしていたが、観客に頑張り具合が伝わってしまい、もう一歩だった感じ。ムシュニク役の小堺一機は、ちょっと存在感が薄すぎだったような気がします。実力がない、というより、配役がイマイチだったのでは?と。。。


女性人は、3人組が良かったことは言うまでもないのですが、オードリー役の上原多香子は、予想していたよりも良かったです。観劇前は「歌大丈夫かなあ」とかなり不安だったのですが、声の張りもあったし、音程もしっかりしていました。ただ歌い方がアイドルチックだなあ、とは思ったのですが、まあ、オードリーは歌メインのキャラクターではないから。。。 スタイルの良さと、かわいらしさ、そして足のラインがきれいなのにビックリしました。バービー人形のように次から次へとカラフルな衣装を着替えて舞台に登場してくるので、それを見るのがとても楽しかったです。


衣装の多様さについては、3人組も同様でした。衣装を担当したのは、出川淳子。今回の作品の一番の収穫はこの人の衣装を見れたことかなあ。。


ストーリー的には最後が悲しい結末で終わるので、ちょっと後味が悪かったりはしますが、音楽がわかりやすく、アメリカ的でノリが良く、楽しんで観るにはお勧めの作品だとは思います。個人的には日本初演キャスト(シーモア真田広之、オードリー:桜田淳子、オリン:陣内孝則、ムシュニク:宝田明)が一番適役なキャストそうなので、これが見られたらなあ、と思ったりもしました。


音 楽 : ★★★☆☆
脚 本 : ★★★☆☆
演 出 : ★★☆☆☆
役 者 : ★★☆☆☆
舞台/衣装:★★★★☆
満足度 : ★★☆☆☆


(寒い!)