スケートカナダ

先週のスケートアメリカ、男子シングル優勝の高橋大輔に続く期待を。。。と女子シングルの村主章枝に期待したいところだが、怪我の具合が心配である。

と思っていたら、こんな記事を発見。

フィギュアスケート：スケートカナダ　故障明け、村主章枝がリスタート

【セントジョンズ（カナダ）来住哲司】

当地のマイル・ワン・スタジアムで２７日（日本時間２８日）に開幕するフィギュアスケートのグランプリ（ＧＰ）シリーズ第２戦、スケートカナダの女子に昨季世界選手権５位の村主章枝（エイベックス）が出場する。先月中旬に右股（こ）関節を痛め、今月１日のジャパン・インターナショナル・チャレンジを欠場しており、これが今季開幕戦となる。

２６日の公式練習ではほとんどのジャンプを無難にこなし、故障明けにしては上々の動き。だが、「全然やっていなかったので一番問題」というダブルアクセル（２回転半）は何度も試みてやっと成功させた。

夏場は仕上がりの早さが目立ったが、これがオーバーワークにつながり、先月中旬に右股関節周囲炎で２週間の加療が必要と診断された。本格的な練習はまだできていないうえ、右足は着氷する足だけに治りが遅く、「今も多少痛みはある」と明かす。五輪への思いの強さがあだとなった形だが、「けがも含めて実力で、これも私の人生。これで何かを学ばないと」と悔しさを押し殺して振り返る。佐藤信夫コーチは「ブランクの影響がどう出るかは読めない」と不安を隠さなかった。

毎日新聞　2005年10月28日　東京朝刊

やはり怪我は直っていないようで、股関節の怪我ということで、なかなか万全の体調にもっていくのは難しそうだ（場所が場所だけにテーピングなどの処置も取れないと思うので）今シーズン万全な体調で参戦できるのか、実は不安なのではないかと思う。
そんな中、SP２位というのは、彼女の今までの実績が成せる技か。。。「逆境になればなるほど強い」「スロースターターでシーズン後半にならないと本調子にならない」「大舞台になればなるほど実力を発揮する」というのが、今までの村主選手の特徴なので、今シーズンはオリンピックをピークにするよう、尻上がりに調子を上げてきてもらいたい。

フィギュアスケート：スケートカナダ　女子ＳＰ　村主章枝、２位スタート　

ケガから復帰「ぶっつけ本番」

【セントジョンズ（カナダ）来住哲司】

フィギュアスケートのグランプリ（ＧＰ）シリーズ第２戦、スケートカナダは第２日の２８日、当地のマイル・ワン・スタジアムで行われ、女子のショートプログラム（ＳＰ）で村主章枝（ａｖｅｘ）が５２・１２点で２位、中野友加里（早大）が４９・８４点で４位につけた。

アリシャ・シスニー（米国）が５８・５４点で首位に立ち、昨季世界選手権銅メダルのカロリナ・コストナー（イタリア）は連続ジャンプの失敗が響いて４９・４６点で５位。

出場奇跡、集中の舞

神様に感謝の気持ちをささげた後、村主は滑り始めた。「試合に出たことが本当に奇跡と思う」。９月中旬に右股（こ）関節を痛め、いまだに本格的な練習ができないまま、この日を迎えたのだった。
　

演技はやはり、本来の出来からほど遠かった。冒頭の３−２回転の連続ジャンプ、続く３回転フリップとも着氷が乱れた。スパイラルステップやスピンはレベル３の評価を得たものの、持ち味のスピード感に乏しい。だが、直前の６分間練習でまったくジャンプを跳ばず、ぶっつけ本番で挑んだことなどを考えれば「予想よりも良かった」（佐藤信夫コーチ）内容だった。

この日の演技について村主の自己評価は「よく分からない」。滑ることに精いっぱいで、自分を客観視する余裕はなかったのだ。右足の痛みについて「滑っている時は集中しているので、ある程度コントロールできる」とさらりと言ってのけたが、実際には佐藤コーチらスタッフ陣は欠場も検討していた。そんな状態で滑り終えたことに、城田憲子・日本スケート連盟フィギュア強化部長は「本当に偉い」と賛辞を惜しまなかった。

フリーに向けて「もう一度集中しなおして出直したい」と気を引き締める村主。世界選手権銅メダルのコストナーが失敗し、２位スタートの幸運も神様の贈り物か。城田部長は「明日も奇跡が起きれば」と祈っていた。【来住哲司】

「５０点」でも好位置

中野は４位と好位置につけた。最初の３−２回転の連続ジャンプで手をついたが、得意のドーナツスピンを決めるなど総要素点（２６・６０点）では村主（２５・８０点）を上回る出来。緊張で動きが硬く、「５コンポーネンツ（プログラム構成点）をもっと強化しないと。５０点の出来」と反省していたが、有力選手の不調にも助けられて上位に。フリーでは「最近は失敗がほとんどない」という持ち味のトリプルアクセル（３回転半）を武器に、ＧＰシリーズ初の表彰台を狙う。

毎日新聞　2005年10月29日　東京夕刊