スケートカナダ

caltec2005-10-28



長い間男子フィギュア界を牽引してきた本田武史が今季限りで引退を表明。美しいジャンプと音楽をうまく捉えた表現力で、世界一を狙える逸材として期待されていた本田選手。精神的に弱い部分もあり、大舞台ではなかなかその実力を発揮できなかったが、個人的には一時代を築いたアレクセイ・ヤグディンとトップを競っていたと言ってもいい実力の持ち主だと思う。


フィギュア本田、今季限りで引退へ


セントジョンズ(カナダ)=竹内誠一郎】


フィギュアスケート男子の2002、03年世界選手権銅メダリストの本田武史(IMG)が26日、今季限りで現役を引退する考えを明らかにした。


出場するスケートカナダでの公式練習後、「これで最後と決めた。五輪出場を目指す今季は、悔いのないように戦いたい」などと話した。
引退後は、指導者の道を目指すとともに、プロ活動を続ける考えという。


(2005年10月28日0時3分 読売新聞)


そんな中、フィギュアスケートグランプリシリーズ第二戦のスケートカナダが開幕。カナダは本田にとって第二の故郷のような国。それだけにカナダにおける本田の人気も高く、彼の復活をスタンディングオベーションで祝った観客の気持ちもわかる。
SPは調子も良かったみたいなので、久々に本田のスケーティングを堪能したい。

フィギュアスケートスケートカナダ 男子SP 本田3位発進 ノーミス、久々の笑顔 


セントジョンズ(カナダ)来住哲司】


フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケートカナダが27日、当地のマイル・ワン・スタジアムで開幕した。男子のショートプログラム(SP)では、本田武史(IMG)が67・92点で3位、織田信成(関大)は59・84点で7位につけた。首位はジェフリー・バトル(カナダ)で74・53点。


久々に見せる晴れやかな笑顔だった。本田がほぼノーミスの演技で3位につけた。


ロミオとジュリエット」の旋律に乗り、冒頭の3−3回転の連続トーループはやや詰まったものの無事に降り、続くトリプルアクセル(3回転半)も成功。ステップ、スピンも無難にこなし、演技後は観客からスタンディングオベーションが起きた。


プログラム構成点はやや低く抑えられたが、「最近2年間はけがであまり滑っていないので、(審判に)本田の滑りを見せていないから。こういう演技を続けていけば、もっと点数が出てくると思う」と振り返った。


今季限りの現役引退を決め、「結果よりもスケートを楽しむ」という姿勢だ。1枠しかないトリノ五輪出場枠を争うライバル、高橋大輔(関大)がGPシリーズ第1戦のスケートアメリカで優勝したことにも「別に気にしない」という。


当初の予定では連続ジャンプは4−3回転だったが、GPシリーズの今季初戦にあたり「きっちり(シーズンを)踏み出したい」と安全策を取った。


7月の全日本合宿の時より体重を約10キロ絞り込み、体の切れを取り戻した本田。「積み重ね。一歩一歩やるだけ」と、トリノ五輪出場にかける思いを強調した。


【来住哲司】



織田、納得いかず


3月のジュニア世界選手権で優勝した織田は、今回がシニアGPシリーズ初出場。「今までにないくらい緊張した」といい、冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)がシングルになってしまうミスが出た。続く3−3回転の連続ジャンプを決めるなど、その後は無難にまとめたが、納得はいかない演技だったようで、テレビ局のインタビュー中に突然泣き出した。「フリーは今日の分を取り返したい」と、18歳の新鋭は巻き返しを誓った。


毎日新聞 2005年10月28日 東京夕刊


ここ数シーズンは怪我もあり、思うような演技ができなかったと思うが、最後のシーズンは、悔いのないよう、伸び伸びと演技をしてほしいと思う。(でも、怪我で練習をしていなかったこともあり、激太りなのが気にはなるのですが。。。)個人的には最後にもう一花咲かせてから引退してもらいたいと思う。歴代のオリンピックのメダリストは、男子に限って言えば、何気にベテランが銀や銅のメダルを取っていることがあるので、それに期待!


トリノが終わったら引退をする選手も多いと思うので、来年の世界選手権はフレッシュなメダリストが揃いそう。。(んなことないかな?)