世界遺産

caltec2005-07-11



10日(日)のTBS「世界遺産」はエルベのフィレンツェこと、ドレスデン。近くに軍事工場があったため、2度にわたる世界大戦で街が破壊されつくしてしまったが、戦前はそれこそ綺麗な街であったという。。。
ザクセン王国の首都として栄えた街であり、かつての領主が美に対しての深い理解を示していたこともあり、宮殿文化が栄えていたという。
僕にとってのドレスデンといえば、かつてシノーポリ音楽監督を務めていた「ドレスデン歌劇場」。そしてヨーロッパ初の陶磁器として名高いマイセンを生み出したアウグスト強王が治めていた街というものだ。


番組の中では、復旧されつつある聖母教会の様子が映し出されていたが、僕がドレスデンを訪れた2001年の時点では、ドレスデンはまだ荒廃していた。いや「荒廃している」というよりは、「荒廃していた」街が「復旧しつつあった(街中いたるところが再開発途中だった)」と言ってもいいかもしれない。ちょうどベルリンで建設ブームなように、ドレスデンでもようやく復旧の兆しを見せてだなあ、東西ドイツ統一後、だんだんと旧東側の地域の成長も遂げられているのだなあ、、と旅行当時は感慨深げに思ったものだ。


陶器マニアのcaltecなので、当然、電車で1時間かけて、マイセンに行ってきたのだが、マイセンの街は中世の面影を残した佇まいでとても綺麗なところだった。街の中心をゆったりと流れるエルベ川。その川岸の丘に立つ教会。そして古い石畳にパステルカラーの壁の古い街並み。。。マイセンでこの美しさなので、ドレスデンが戦争の被害に会わなかったとしたら、どれほど流麗な都市だったのだろう?と当時思っていたのだが、今回の放送を見ると、だいぶ街の様子も活気付いてきているようだった。


マイセンでは陶磁器のマイセンの本社に行って、博物館や工場を見学したり、絵付け教室(?)に参加したりした。大型バスでツアーを組んでやってくる日本人団体客は多かったが、僕のように個人旅行で電車を乗り継いでやってくる人は珍しのか、団体客のガイドさんには、いろいろ親切に教えてもらった。そう言えば、あの頃はまだマルクでしたね。。旅行当時マルク安になっていたので、かなり格安でマイセンの陶磁器を買った記憶があります。ブルーオニオンのTCセットが1万円しなかったもの。8000円くらいだったかなあ。。。


しかし、ドレスデン、英語がほとんど通じなかったのにはビックリ。さすが旧東ドイツというべきか。。。隣国チェコでは英語が普通に通じただけに、そのギャップにはビックリ。


PS:ドレスデンプラハを電車で移動したのですが、エルベ川に沿ってゆったりと進む車窓から見える景色は「世界の車窓から」の風景そのもので、この移動中の景色を見れただけでもかなり幸福な気持ちになりました。