ベルリンの至宝展

caltec2005-06-04



ベルリンの至宝展@東京国立博物館平成館に行く。ドイツ年である今年はドイツの名品が数多く日本にやってくるが、その中でも大きな位置を占めている展覧会であると言える。


ベルリンには、複数の博物館が集合している地域(島)があり、別名「博物館島」と呼ばれ、世界遺産に指定されている。本展覧会は、その博物館島にある博物館群から古代エジプト美術、ギリシャ・ローマの彫刻、メソポタミア美術、近代絵画など、多岐のジャンルに渡る作品が紹介されている。いうなれば、「博物館島」のダイジェスト版的な展覧会であると言えるだろう。


TBSの『世界遺産』、NHK教育の『世界美術館紀行』などの美術番組でこの博物館島が取り上げられており、予習もバッチリ、意気込み勇んで上野へ出かけた。


ラファエロの名画や充実したエジプト・メソポタミア文明の作品などが展示されていたが、事前にテレビで見ていた現地の映像と比べてしまうと、日本に来日した作品のクオリティーはそれほど高いとは言えないとは思う。いや、来日した作品は素晴らしいのだが、それ以上に現地で見たほうが絶対に素晴らしいものに出会えるに違いないのだ!という想いを強く抱かせてくれる内容だったと行ったほうがいいかもしれない。


ぜひ、ベルリンへ行き、現地で名品の数々を観たい!今年の夏はベルリンに行って美術&現代建築鑑賞(東西同一統一によりベルリンは現代建築のメッカになっている)三昧をしよう!と半分本気で思ってしまった。そういう意味では、ドイツへの観光誘致に一役買っており、成功した展覧会だといえるのかもしれない。


「現地で壁一面に広がる『ライオンの装飾煉瓦壁』を観たい」。この想いはテレビの美術番組を見ているときから強く思っていたが、展覧会に行き、その一ライオンを観てよりいっそうその想いを強くしたのであった。


満足度:★★☆☆☆


 一時