レ・ミゼラブル

caltec2005-05-14



さて、またまたのレミゼ観劇である。今年に入って2回目の観劇。
今日の目的は、次の3つ。
①新キャストの演技を見る
コゼット役の知念里奈、ファンテーヌ役のシルビア・グラブ、アンジョルラス役の東山義久、テナルディエ役の佐藤正宏
②久々に山口バルジャンと森テナルディエ夫人の演技を見ること
③ミスサイゴンでキム役を演じた新妻聖子(エポニーヌ役)の成長ぶりを確かめること


まあ、東宝のトリプル、クワドロキャスト戦略に見事に引っかかっているのがcaltecなのであった。。。


で、結論から言うと、、、
①新キャスト
・知念コゼット
声質から言って、コゼットよりエポニーヌの方が合う気がする。
・シルビアファンテーヌ
歌は上手いが、押し出しの強さがファンテーヌには合わない気がする(高橋由美子に感じたときと同じ)。シルビアは意外とテナルディエ夫人の方がはまりそう。
・東山アンジョ
立ち姿がカッコよかった。今回の4人のアンジョルラスの中では一番かもしれない。声量もあるし、声質もいい声をしている。ただ音を伸ばす箇所が続かないのがつらいところ。。ボイトレ次第では、すごく成長する気がする。もともとダンスの人なので、今後の成長に期待大。
・佐藤テナルディエ
佐藤さんが演じると、こうなるだろうなあ、という想像どおりのテナルディエ。人がいい、やさしそう、という雰囲気が滲み出て来るテナルディエ。相方の森公美子とある意味キャラがかぶるので、この取り合わせだと、テナルディエ&夫人の持つ狡さ、悪の部分が薄くなってしまう気がする。


②その他主要キャスト
・山口バルジャン
歌はうまい。声色も表現力も多彩。でも彼の演技からはジャンバル・ジャンが浮かび上がってこない、、ステージ上にいるのは、バルジャンを演じている山口祐一郎。これは前から変わらない。他の出演者に向かって語りかけたりするシーンなのに、客席を向いて歌ってしまうことが多かったのが今回は気になった。
でも、ステージ映えはするし、かっこいい事は認める。
・鈴木ジャベール
やはり綜馬さんは歌が上手い。自殺のシーンの説得力もある。僕は好きです、鈴木ジャベール。
・岡田マリウス
(岡田さんの)実年齢を感じさせないマリウス。歌も上手いし、芝居もこなれてきたし、安心して見ていられるマリウス。外れることはない。でも他のマリウスに比べるとインパクトがないのはどうしてなんだろう?
・新妻エポニーヌ
やはり歌が上手い。声も大きい。以前よりも舞台上での存在感も増したと思う。
・森テナルディエ夫人
他のテナルディエ夫人は、胸の谷間を描いて見せていますが、彼女にはその必要はありません。。。コメディエンヌ振りをいかんなく発揮し、アドリブが楽しくて仕方がありません。そんな僕の最近の楽しみは森クミ隠れキャラを発見することです。テナルディ夫人役の人は前半はアンサンブルの一員となりいろんな役を演じるのですが、彼女がどこにいるか、、、一目でわかります!


とりあえず、今年のレミゼはこれで見納め。本当は2000公演記念の特別キャストの公演を観たいところなのだが。。。誰か、チケットを譲ってくださーい!