ゴッホ展

caltec2005-04-15



ゴッホ展@東京国立近代美術館(竹橋)へ行く。ここは平日の木金は夜8:00まで開館しているので、そのサービスを利用して、金曜日の夜6:30頃に入館したのだけれど、あまりの人の多さにビックリ!作品が全然見えない。。。


平日夜の1〜2日は遅くまで開館するというサービスを日本の美術館でも取り入れてから結構年月が経ちますが、平日夜に行って混んでいた展覧会というのは今まであまりなく経験がなく。。。おそらく初めてとでも言っていいくらいの混みようだったので、係りの人に「すごく混んでますね。。。」と話しかけてみると、「いえ、結構空いているほうですよ。休日などはもっとたくさんの人がいらして、、、」ということ。日本人って、すごくゴッホ好き多い。。と実感。


今回の展示はオランダのゴッホ美術館とクレラー=ミューラー美術館の所蔵作品が主。実はオランダに旅行に行ったときに両美術館を訪れていたりするので、オランダの旅の気分を再度味わうような感覚だ。(僕が接したクレラー=ミューラーは横浜美術館BUNKAMURAザ・ミュージアムに引き続き、今回で3度目、いや、現地も入れると4度目)
オランダの時代、パリの時代、アルルの時代、サン・レミの修道院、オーベール・シュル・オワーズと年代を追ってゴッホの作品を眺めることができるが、だんだんとゴッホらしい作風へと近づいていくのが実感できる良い構成だったと思う。


点描の絵の横にはシニャックなどの点描画が、印象派の影響を受けた作品の横にはモネの作品が、ゴッホの浮世絵の絵の横には、その元になった浮世絵が展示されている、、という展示方法を取っていたが、これによりゴッホがまわりから影響を受けながらも、やはりゴッホ特有のタッチはその絵の中に見て取れるなあ、というのがわかり、なかなかなかなか興味深かった。


同じ絵を見ているのに、その絵を見たときの気分や感情で、どの作品に一番心惹かれるのか、が変わってくるのだが、今回は「黄色い家」の黄色い色にやられました。夜のカフェテラスもきれいでしたが、黄色い家は家も、土も黄色。。あんなに黄色が多いとは思わなかった。。。


ゴッホの絵をゆったりとした環境でたくさん見たいなら、是非アムステルダムゴッホ美術館を訪れることをお勧めします。日本人の訪問も多いらしく、英仏独伊の解説に混じって、日本語の解説があります。またかなりの額を日本人が寄付しているそうで、これもゴッホがいかに日本人に愛されているか、のいい例ですね。クレラー=ミュラー美術館は国立公園(森)の中にある美術館で、それはそれは素敵で贅沢な時間を過ごせるのですが、かなり不便な場所にあるので、足(車)があるか、比較的ゆったりとした時間を過ごせる旅行プランを立てている人にお勧めです。またもう一度行って見たいと個人的には思います。



PS:東京新聞ゴッホ展のHPを見たら、休日は入場するのに1時間くらい待つとのこと。はやり平日夜をお勧めします!


満足度:★★☆☆☆