宝塚宙組


なんか極端から極端へ走るが、今日の宙組は、典型的な「王子様お姫様」演目を演じつづける組である。この組はトップ和央ようか花總まりコンビばかりが目立つそんな組、という印象が僕にはあって、実際今日ビデオを見返してみてもその印象は変わらなかった。


とにかくすらりとした長身のトップコンビ。若手男役もみなスラリとスタイルがよく、「スタイリッシュな雰囲気で売るのがこの宙組の特徴なのかなあと思う。ただトップ2人の並びがあまりにも完璧であるが故に周りが霞んでしまう、というのは少しもったいない気がする。トップ和央、同じく2番手の大和とは明らかに持ち味の違う水夏希が、異端の役を担うのだろうが、なぜか空回りばかりし続けているように思えて仕方なかった。彼女の持つある種「くさい芝居」はナチュラルテイストが売りの宙組には合わないよなあ・・・大和は華はすごくあるが、歌がまだまだか。でもこういうタイプは若いうちにトップにすべきタイプだと思うのだけれど、どうなんだろうか?


なんだかんだ言って、ある種の宝塚らしさを売りにしているのは、今はこの宙組なんだろうか?とにかく演目に一番恵まれているのがこの宙組だと思うし、トップコンビの性格がハッキリしているだけに作品を作りやすいともいえるかもしれない。