雑誌


さて、さて、雑誌について。


自他共に認める雑誌好きのわたくしですが、日本の雑誌というのは、海外の雑誌と比べて押し並べて「教育的」な気がしませんか???


例えば女性誌の「これでOK,一週間の着回し術」「ショップ店員に学べ、あの人の一ヶ月のワードローブ」。つまり今年はこれがはやりますよ。こういうアイテムを買って、こう組み合わせるといいですよ、というある種のファッション講義的なものをおこなっている気がするのです。


男性誌でもそういう傾向にあるし、カルチャー誌でもその傾向はある。


それに比して海外のファッション誌はというと、どちらかというと最新モードを身にまとうモデルが芸術的なアート写真に収まっている、という感が強い。少なくとも「着回し術」なんてのを雑誌が提供しているものは、欧米の雑誌には少ない気がします。


これは文化の差というものもあるのだと思うけど(①欧米は個が確立しているので、流行を追うよりは自分らしい着こなしというのを大事にする傾向にある ②日本だと周りから浮かないということが結構重要な価値観のひとつで、雑誌に載っているものを取り入れる=トレンドは抑えつつ、回りからは浮かない=結果として皆同じような格好に見えるのだが)。。。 日本が世界的に見てもブランドファッションのマス・マーケットになっているのは、実はこうした雑誌なんかで作られるイメージに人々が囚われ過ぎているからなんではないの?というのを、この10年来ずっと思っていたりします。