2011グランプリシリーズが開幕
今週末から、いよいよフィギュアスケートのグランプリシリーズが開幕します。新聞の記事にもあるように、女子シングルでは、世界選手権金・銀の2人(安藤美姫、金妍児)が欠場するため、イマイチ盛り上がりに欠けるような気もしますが、逆に言うと、バンクーバーオリンピック後の世代交代が進んでいるわけで、次のソチオリンピックに向けての注目株を探すよい機会になるかもしれません。
日本勢には、メダル獲得・上位進出という直近の目標というよりは、次のオリンピックに向けレベルアップしていくための、ひとつのステップとして捉え、ジャンプ・表現などのいろいろな側面について、果敢にチャレンジしていってほしいなと思います。
フィギュア:男子、小塚に期待 GPシリーズ21日開幕
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズは21日(日本時間22日)、スケートアメリカ(米カリフォルニア州オンタリオ)で開幕する。男子は世界選手権銀メダルの小塚崇彦(トヨタ自動車)に期待。安藤美姫(同)と金妍児(キム・ヨナ)=韓国=が休養のため欠場する女子は、新鋭の村上佳菜子(愛知・中京大中京高)と、復活に懸ける浅田真央(中京大)に注目が集まる。
小塚は、スケートアメリカとNHK杯(札幌)に出場。「スケートアメリカに合わせて練習してきた」と話しており、初戦から演技の質や確実性を高めてくるだろう。08年に手術をした右ひざからボルトを抜いた高橋大輔(関大大学院)の舞台は、スケートカナダとNHK杯。フリーはブルースに挑戦し、新境地で上位を狙う。
GPファイナル出場を2季連続で逃した浅田は、NHK杯と最終戦のロシア杯にエントリーし、遅めの始動。フリーは昨季に続いて「愛の夢」を舞い、完成度をアピールする。昨季のGPファイナルで3位に入った村上は、中国杯とフランス杯に出場。SP(ショートプログラム)では、3回転−3回転のジャンプの種類を変え、高得点を狙う。
今季から、直近の世界選手権上位者は最大3試合まで出場可能になったが、多くの選手は2試合にエントリーした。2試合の得点上位6人がGPファイナルに進出できる。来春の世界選手権(フランス・ニース)最終選考会は全日本選手権(12月、大阪・なみはやドーム)だが、GPシリーズのランキングなども考慮される。【芳賀竜也】
◇GPシリーズの日程◇
※出場する日本人選手と主な外国人選手
(1)スケートアメリカ(10月21〜23日)
【男子】小塚崇彦、村上大介、フローラン・アモディオ(フランス)
【女子】今井遥、アリサ・シズニー(米国)、カロリナ・コストナー(イタリア)
(2)スケートカナダ(10月28〜30日)
【男子】高橋大輔、パトリック・チャン(カナダ)
【女子】鈴木明子、アリョーナ・レオノワ(ロシア)、長洲未来(米国)
(3)中国杯(11月4〜6日)
【男子】織田信成、羽生結弦、アルトゥール・ガチンスキー(ロシア)、ブライアン・ジュベール(フランス)
【女子】村上佳菜子、長洲
(4)NHK杯(11月11〜13日)
【男子】小塚、高橋、町田樹、トマシュ・ベルネル(チェコ)
【女子】浅田真央、鈴木、石川翔子、キーラ・コルピ(フィンランド)、レオノワ
(5)フランス杯(11月18〜20日)
【男子】織田、チャン、アモディオ、ジュベール
【女子】村上、シズニー、コストナー
(6)ロシア杯(11月25〜27日)
【男子】羽生、ガチンスキー、ベルネル
【女子】浅田、今井、コルピ、レオノワ
◎GPファイナル(12月8〜11日、カナダ)
男女ともGP6戦の上位6人が出場