1Q84 Book3 - caltecの日記

やっと1Q84 Book3を読み終える。Book2までの、天吾と青豆の章構成の中に、牛川の章が新たに加わることで、1Q84の世界に新たな視点が生じ、物語の世界感に深みが増した印象を受けた。

村上作品にしては、珍しい未来のある明るい終わり方で、最終的には、ふかえりも、空気さなぎも、牛川も、（２人以外の登場人物や設定が）「天吾と青豆が出会うための道具」なのかなあ。と感じたりもした。

3/11の震災以降、いろんな意味での「絆」というか「繋がり」みたいなものが大切だと感じるようになったが、（再会するまでの孤独な期間は必要なものだったと言いきれるほど）心の奥底で強く繋がっている二人（天吾と青豆）は強いなあ、と少し羨ましく思ったりもした。