レミゼラブル

caltec2011-06-08



帝劇100周年&ロンドン版演出の最後の公演ということで、2011年のレミゼ観劇3回目。今日はアンサンブルからの昇格組が多い公演&Myレミゼ観劇楽日である。


気になるプリンシパル


 ジャンバルジャン 今井清隆
   また今井バルか・・・と思い、幕が上がると。。。
   先日のスペシャルキャストで感じた以上に、進化している今井バルを発見。
   語るように歌う今井バル。いつもの「歌の上手い(大味な演技の)今井さん」がいるのではなく、
   「バルジャンがそこにいた」という印象。
   もちろん歌の上手さ・超えの良さは折り紙つき。
   すっごく良かったです。今まで観た中でベストのバルジャン。


 【ジャベール】 KENTARO
   アンサンブルからの昇格組枠の、立ち姿がとてもキレイなKENTAROジャベ。
   単体で観ると、演技プランも練られており、ほほう、と思わされます。
   ただ、朗々と響き渡り、演技にも奥行きが出た今井バルとのツーショットでは、
   ちょっと物足りなさを感じます。
   別所バルや山口バルだと相性がいいのかなあ。


 【エポニーヌ】 笹本玲奈
   いつも思うこと。笹本エポは悪くないけど、これといった特徴がない。
   その癖のなさが、笹本玲奈という役者の特徴そのものなのかもしれませんが、
   何かもったいないなあ、と今日も感じてしまいました。


 【ファンテーヌ】 新妻聖子
   今までのエポから大人になって、ファンテ役者となった新妻ファンテ。
   彼女は「歌の人」ではあるのですが、年々「演技も上手い人」に変貌を遂げつつあります。
   その分、バズーカ並みの大声歌唱法は薄れましたが、
   演技・歌がちょうど良いバランスで表現されていると思います。
   笹本エポ&新妻ファンテ、去年までは二人ともエポだったので、
   同じ舞台に(同時に)立つということが、新鮮でした。


 【コゼット】 折井理子
   彼女もアンサンブルからの昇格組&アカデミー出身の出世頭。
   とても一生懸命コゼットを演じていました。
   高音部分のファルセットが少しきつそうでしたが、後半になるにつれ声が出てきました。
   彼女の声、誰かに似てる、、と思ったのですが、
   以前同じくコゼットを演じていた堀内敬子に似ているかも。
   ただし、堀内ファンテの方が声に力強さと艶はありますが、
   鼻にかかるような、その声質は似ているような気がします。


 【マリウス】 野島直人
   悪くはないんだけど、全体的に何か「もっさりしている」野島マリウス。
   ナンでなんだろう?と観劇中ずっとその原因を考えてしまっていました。
   おそらく、、、首があまり長くないのに、シャツのエリを立て、その上肩までかかるパーマヘア。
   これでかなり「全体もっさり感」を強くしてる印象です。
   上原アンジョのように後ろで髪を束ねても良いのに。。
   もともとビジュアル悪くないのに、役作りのせいで悪くしてしまっていたようで残念です。


 【テナルディエ】 三波豊和
   正直言って、全く期待していませんでした、三波テナ。
   ところが、個人的には、かなり好印象を受けました。
   身のこなしが機敏で、すごく自然にパフォーマンスをしているその動きも良かったし、
   人の良さそうな笑顔を振り向きながら、素早く頭の中で計算をし
   色々と策略を巡らしている、そんなテナ像を感じました。   
   歌も悪くないし、台詞・声どおりも良い、そして何より「不快感がない」テナというのも珍しく。
   もっと早くから三波テナを観ておけば良かったと後悔しました。  


 【テナルディエの妻】 森久美子
   アドリブの女王、森テナ夫人。
   今回もいろいろと創意工夫をしたテナ夫人に出会えました。
   ただ〜、宿屋のシーンでは胸を強調しすぎでは?触らせてお金とってたし。
   しかし、森テナ夫人は、年配の女性受けが一番いいですよね〜。
 

 【アンジョルラス】 上原理生
   レミゼが「スターを生むミュージカル」と言われるのであれば、
   今回の公演で誕生したスターがこの上原アンジョであると言っても言いと思います。
   それは、舞台上での彼の演技から、そして何より観客席からの拍手の大きさからも
   立証できること。
   ただ、そのスター性・原石の輝きを認めつつも、個人的には・・でした。
   宝塚の男役的というか、「ドヤ顔」(どうだーという得意げな顔)が、濃い顔立ちと相俟って、
   仕事帰りの観劇の身には、少しうるさく感じてしまいました。 
   「力を抜く」という表現方法を会得すると、素晴らしい役者になるんだろうなあ。
   今後の成長に期待大です!


最後に、、アンサンブル。


哀しいことに3回の観劇中、3回とも同じ学生に当たってしまった確立が多かった今回。そのうち苦手な学生が3名。まあ、仕方ありません。


千秋楽が近づくにつれ、役が自分のものとなってくるのだと思いますが、今日の公演では、役作りが「それってオーバーすぎないか?」と感じることが多々あり。そしてそれが苦手な3名。うーん、、、


今日は公演後、本日が楽日という、KENTAROジャベ、折井コゼ、野島マリより挨拶あり。折井コゼとKENTAROジャベは登板回数が他のジャベやコゼより少ないこともあって、もっと演じたかったという想いがあったようですが、今回の経験をステップに次はもっと大きく羽ばたけたらいいなあ、と感想を聞いていて思っていました。



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