十二夜

caltec2011-01-09



渋谷Bunkamuraシアターコクーンにて「十二夜」を観劇。今まで観たことのない、独自の十二夜という印象。松岡和子訳の台詞であるにも関わらず、この独自性は、潤色・演出・美術・衣裳を担当した串田和美のなせる業か。。。


去年見たシルク・ド・ソレイユのコルテオのような、サーカス(道化)の一夜の夢のようにも思えるし、旅の一座の公演のようにも思える。きちんとしたシェークスピアの台詞を話しながらも、取り上げるエピソードや歌など、いわゆるシェークスピア劇らしからぬ要素も満載で、それが全体の雰囲気を独特なものにしているのかもしれない。


最後に笹野さんの唄う歌が、この芝居のエッセンスを凝縮したような、とても「味のある」雰囲気で、とても印象に残るものだった。


舞台経験豊富な出演者が揃っている中で「りょう」の演技ってどうなんだろう?と観劇前は心配していたが、体を張った体当たり演技で見ていて好感が持てた。


欲を言えば、次の2点には、もう一工夫欲しかった。
1)本筋とはあまり関係ないようなエピソードが森困れすぎていた感がる前半の芝居が冗長に感じられた点
2)一人2役(結果として3役)演じた松たか子の「演じ分け」方


 <出演者>
    松たか子
    石丸幹二
    りょう
    荻野目慶子
    大森博史
    真那胡敬二
    小西康久
    酒向芳
    内田紳一郎
    片岡正二郎
    目黒陽介
    小春
    片岡亀蔵
    笹野高史
    串田和美



音 楽 : ★★☆☆☆
脚 本 : ★★☆☆☆
演 出 : ★★★☆☆
役 者 : ★★★☆☆
舞台/衣装:★★★☆☆
満足度 : ★★★★☆