スケートカナダ


女子シングルはアリッサ・シズニーが久々の優勝。ジャンプの出来不出来が大会によって激しいので、ジャンプが決まれば、スピン等で点数を稼げる彼女のこの点数は納得です。ただ、数年前と比べて「可憐で爽やか」な印象度は幾分薄くなった気はします。


村主選手は、まだまだ調整不足。エッジ系のジャンプが苦手なので、ルッツ、フリップが飛べないと点数を稼げない。かつルッツにはeマーク(エラーエッジ)が付いてしまうので、減点されることは確実。であればフリップは確実に決めたいところだが、回転しているようにみえるのにもかかわらず、何故かダウングレードされることが多い。。とちょっと不利な状況に追い込まれていますね。
長年いっしょにやってきた佐藤信夫コーチ&ローリー・ニコル(振付)と袂を分けてからの彼女の演技を見ていると、上位を目指すためには、いろいろなものが必要なんだなと改めて感じます。
今井選手は、ジャンプが決まり、そしてスピンでも高得点を稼ぎ、検討しました。まだ「彼女らしい個性」が出てきていないので、これから「今井遙」色を打ち出してくると、もっと上位を狙える選手になると思います。

織田は2位=女子の今井が5位、村主9位―スケートカナダ


キングストン(カナダ)時事】


フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケートカナダは30日、当地で男子のフリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の織田信成(関大)は合計236.52点で2位だった。織田はジャンプで転倒するなどフリーは155.15点の3位にとどまった。


SP4位のパトリック・チャン(カナダ)がフリーで166.32点をマークして1位となり、合計239.52点で逆転優勝。SP8位の南里康晴(福岡ク)は合計188.96点で9位だった。


女子はSP6位の今井遙(東京・日本橋女学館高)がフリーで102.02点の3位と健闘し、合計154.54点で5位に入った。村主章枝陽進堂)は合計132.84点で9位。SP4位のアリサ・シズニー(米国)が合計172.37点で逆転優勝した。 


(2010年10月31日9時6分 [時事通信社] )


男子シングルは織田選手、優勝か?と密かに期待していたのですが、自滅してしまいました。全体的にショートは良かったと思いますが、フリープログラムは、ジャンプの飛ぶタイミングがあっていなかったりと、まだ滑り込みが足らないのでは?という印象を受けました。
ジャンプを単発で飛ぶと飛べるのに、プログラムの一要素として、音楽にのせた形でジャンプを飛ぶというところまではまだ至っていない、、、という感じ。ただ、体は絞れているので、本人が語るように「緊張していた」から飛べなかったのかもしれませんが。。。

織田、最終滑走の重圧に屈す フィギュアスケートカナダ


SP1位に与えられる最終滑走の重圧に、押しつぶされた。五輪、世界選手権、GPファイナル。大舞台を多く経験してもなお、最後に滑ることを織田は苦手にしていた。


「(最終滑走は)いい演技をしないといけない。そういうプレッシャーに、今日は勝てなかった」


出だしの4回転―3回転ジャンプでつまずいた。「緊張してスピードが出なくて、うまく降りられなかった」。1回目の着氷で手をつき、4回転のみに終わる。その後も3回転半ジャンプで転倒。ステップの一つは低いレベル1。SPとは別人のような滑りに、「気持ち的に守ろうとしてしまった。その辺が演技点につながらなかった」と唇をかんだ。


勝負どころで力を発揮できなかった織田に、もちろん笑顔はない。次戦は高橋大輔と戦う2週間後のスケートアメリカ


「こういう緊張感の中で、演技をするにはどうすればいいのか。数と経験をこなさないと、身にならない」。反省ばかりが口をついた。(吉原大介)


朝日新聞 2010年11月1日11時10分)



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