ローマ 

caltec2010-09-26



ローマで迎える二度目の日曜日。先週もそうだったのだが、どうも日曜日は疲れがとれないようで、だるい朝を迎える。今日はヴァチカン美術館にもう一度行く予定にしていたのだが、開館時間が短いのと、無料開放日なので、人が多いことを考え、予定を変更。ホテル近辺でまだ訪れていない教会を午前中に訪れ、午後はお土産等の購入活動に充てることにした。


【 本日の行程 】

ホテル →→ サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会 →→ サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会 →→ サンタ・スザンナ教会 →→ サン・カルリーノ・アッレ・クアットロ・フォンターネ教会 →→ サンタンドレア・アル・クイリナーレ教会 →→ タイ・マッサージ・センター →→ スペイン広場 →→ 散策 →→ ホテル


サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会
毎日のようにその前を通っていたサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会だが、「いつでも行けるか・・・」と思っているうちに、観光最終日になってしまい、慌てて訪れたというのが本当のところ。ミケランジェロが設計したというこの教会だが、外から見ると、廃墟にしか見えない。まあそれもそのはずで、ディオクレティアヌスの浴場跡の遺跡を利用したこの教会の入り口はローマ時代のバジリカを活したものだから。
中も当然のことながら、浴場跡を活用した巨大な空間が広がっており、今まで見てきた教会とは一線を画している雰囲気だ。今日は日曜日ということもあり、教会の中に入ると、パイプオルガンの音が鳴り響き、それに合わせて合唱が・・・ミサが行われているのだ。教会の中で聴くパイプオルガンの響きは格別なり、、と思いながら、この教会でしばしのときを過ごす。


サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会
サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会から2ブロック上に上がると、サンタ・スザンナ教会がある。この教会の前も毎日のように通っていて、気にはなっていた存在。
中に入ると、それはそれは見事なバロック様式の教会だった。ベルニーニの『聖手レーザの法悦』がある教会として有名とのことだが、バロック様式を知るには、とても良い教会だと思う。赤・緑・白と色の異なる石を用いた装飾、そこに彫像、金の装飾をちりばめ、天井にはフレスコ画が・・・これらの要素により荘厳かつ優美な雰囲気が醸し出されているのだと思う。滞在していて満たされてくるものを感じる教会だ。


サンタ・スザンナ教会
サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会の道の反対側になるのが、このサンタ・スザンナ教会。この教会は中に入ると、まずその明るさに驚く。かなり大きな窓を持っているのでそこから差し込む光で明るいのと、壁一面に描かれたフレスコ画の影響も多分にあると思う。心が安らかになるというか、大らかになるというか、サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会からは神の偉大さや厳格さを感じたが、このサンタ・スザンナ教会からは神の寛容さや包容力を感じる、そんな作りになっていると思う。


サン・カルリーノ・アッレ・クアットロ・フォンターネ教会
4つの噴水の角に建つサン・カルリーノ・アッレ・クアットロ・フォンターネ教会。サンタ・スザンナ教会からクイリナーレ通りを西に2ブロックほど進んだところにある。この教会は小規模ながら技ありの教会で、クーポラの模様や、天井・壁面の形(デザイン)が独特なものがある。教会内は漆喰の白が基本で、そこに色が付け加えられたような感じ。色数が少なく、飾られている壁画や彫像も少ないため、一見。シンプルに見えるのだが、教会のシェイプは実は一番凝っている「技あり」な教会なのかもしれない。最初、クリーンでライトな印象を受けたが、よくよく観ていくうちに、いや違うかも。と思っていくという少しトリッキーな教会だという印象を持った。


サンタンドレア・アル・クイリナーレ教会
さて、本日の午前中の教会めぐり、最後の教会はサンタンドレア・アル・クイリナーレ教会。先ほど観たサン・カルリーノ・アッレ・クアットロ・フォンターネ教会から公園を挟んだ隣に建つ、こちらもこじんまりとした、小規模な教会だ。この教会はベルニーニによって建てられ、自らが「代表作」と認めるほどの教会、とのことだったが、計算しつくされた教会内部の装飾が、逆に他の教会と比べると優等生過ぎるというか、これと言った特徴がないような、そんな印象を受けてしまった。


今回のローマ旅行の中で数々の教会を訪れたが、古くはミトラ教の教会跡から、ルネサンス様式、バロック様式ビザンツ様式のモザイク装飾、ロマネスク様式、(ゴシック様式はなかったか、、、)、サン・ピエトロ大聖堂と、一口に教会と言ってもいろいろあるなあ、ということを実感した。また同時にローマはとても教会が多い町だ、と再認識した。同じカトリックでも宗派が異なったり、なぜかフィリピン人が多く集まる教会があったり、と様々だ。「ヴェネチアでは、地域ごとに教会があり、教会区が行政の一番小さな単位であった」と何処かの本で読んだが、ローマの場合はどうだったのだろう?(後で調べてみよう)


タイ・マッサージ・センター
さて、教会めぐりのあとはスーパーSmaにてお土産を物色、パルミジャーノ・チーズや乾燥ボルチーニなどを購入したが、ボルチーニ、意外と高いです(いや、日本で買うより全然、安いんですが、こちらの物価で考えると少し高いかも)・・・
お土産購入も終わり、アドレナリンが減ってくると、急激に疲れが襲ってきて、かなりヤバイ状況になっている感が・・ 「これはまずい」と思い、先日偶然に見つけた「タイ式マッサージ」の店へと急ぐ。「アジア(旅行)と比べてこうしたマッサージ店がないのがヨーロッパ(旅行)のつらいところだよなあ」と年を感じてきたcaltecは思うわけです。学生時代には考えもしなかったことですが(汗)。 タイ式マッサージ、オイルマッサージ、足裏マッサージとあったが、足裏は台湾式が一番だと思うし、タイ式マッサージ屋に来て、リラックス目的のオイルマッサージをしてもなあ、ということで、タイ式マッサージをお願いしました。 これが想像以上に、痛い。。。 (いつも凝っているので痛い)首や肩だけではなく、腰や背中や足や・・・とにかく全身が痛かったです。アクロバティック体操をしてるみたいだった。途中何度も「リラックス、リラックス」と言ってくるんだけど、そもそも体硬いから(相手が)思った以上に動かないのに加えて、痛いから当然、体(筋肉)が硬直するわけで、大変でした。
ただ、激痛との格闘の後の効果は抜群で、体が軽くなり、肩や腰の張り・痛みも少なくなりました。値段は日本より少し安いくらいでしたが、まあ、物価の高いヨーロッパでは妥当な値段か?しかし、イタリアに来て、タイ式マッサージしてるってのも、なんだか変な話ですなあ。


スペイン広場近辺の散策(別名ショッピング)
さて、今日でお買い物収め、ということで、再度、スペイン広場前のブランド通りを一通りチェックしましたよ。実は、今シーズン一番欲しいアイテムであった、シャープなデザインのコットン素材の黒のトレンチコートを目出度くゲットしました! ブランドは、以前ここにも書いたクリス・バン・アッシュのものではなく・・・とても日本だったら変えないようなブランドのもので、値段の差に少し驚いております。何を買ったかは、後日、このブログの中でお知らせします。
実はクリスのものが欲しくてローマに売ってないかネットとか使って調べてみたのですが、、直営店など当然なく、ローマで一番お洒落だというセレクトショップのGENTEに行っても、プラダトム・フォードLANVIN、ニール・バレット、ドリス、ヘルムートラング、D&G、Dスクエアードと言った、ある種定番ものしか置いてないんですな、これが。まあ、伊達男のイタリア人らしい「男らしいセクシーさ」を感じさせるものが多いセレクションっていやあ、それらしいけどなあ。 間違っても「VIA BUS STOP」的なテイストのものは少ないです。結果から言うと、クリスのコートよりも今日買ったコートの方がイメージには限りなく近いので、これで良しとします。シルエットは完璧なのですが、素材がもう少し厚手でパリッとしたコットンだったら最高だったのだけど、もうひとつある、その素材のトレンチは裏がキルティング仕様で冬しか着られないコートだったので・・・



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/ (通り雨)@ローマ