辻井さん、クライバーンコンクール優勝!

caltec2009-06-09



今朝のワイドショーは彼のニュースで持ち切りでした。優勝した辻井さんですが、かなり前からテレビでも取り上げられていたこともあって、デビューする前から存在を知っておりました。 デビューCDも持ってたりするし。。


ある程度メジャーになりながらも、やはりコンクールには出場するんだなあ、と少し驚いたりもしたのですが、やはりコンクールに優勝して世界に名を売る、ことをしないと、なかなか、一流の演奏家への仲間入りできないものなのでしょうか。


コンクール優勝はあくまで第一歩を踏み出したにすぎないことも確かで、演奏家としての評価はこれからの彼の演奏ひとつひとつに拠ってくることになります。いろいろな経験を積んでいくことによって、彼の音の表現がどう変っていくのか楽しみです。


何はともあれ、おめでとうございます!

辻井伸行さん:全盲のピアニスト、バン・クライバーン優勝


【北米総局】AP通信によると、米国・テキサス州フォートワースで開かれた「第13回バン・クライバーン国際ピアノコンクール」で7日(日本時間8日)、全盲の日本人ピアニスト、辻井伸行さん(20)が19歳の中国人ピアニストと並んで優勝した。


1962年に始まった同コンクールで初の盲目の優勝者で、アジア出身者の優勝も初めて。同コンクールでこれまでの日本人最高位は69年の野島稔さんの第2位だった。


辻井さんは日本人として40年ぶりに、6人による決勝に進出。決勝ではショパンのピアノ協奏曲第1番、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番などを演奏した。


決勝進出者の6人には3年間のコンサートツアー(総費用約100万ドル)契約が、上位3人にはそれぞれ賞金2万ドルと録音の機会が与えられる。


東京都出身の辻井さんは生まれつき全盲で、現在は上野学園大(東京都)音楽学部3年に在学中。2歳のとき突然、母親が口ずさんでいた「ジングルベル」をおもちゃのピアノで奏で始めたという。4歳からピアノ教師のレッスンを受け、最年少の7歳で全日本盲学生音楽コンクール(現ヘレン・ケラー記念音楽コンクール)のピアノの部門で優勝。05年にはワルシャワポーランド)で開かれた第15回ショパン国際ピアノコンクールで批評家賞を受賞した。


辻井さんは「本当にびっくりしています。精神的にもきつかったのですが、最後まで気を抜かずに頑張ることができました。持っている力をすべて発揮し、みなさんに感動してもらえてうれしいです」と語った。


◇バン・クライバーン国際ピアノコンクール


1958年にモスクワで開かれた第1回チャイコフスキー国際コンクールで優勝したアメリカのピアニスト、バン・クライバーンさんを記念して、1962年に創設された。テキサス州フォートワースで4年ごとに開催されている。世界的にもハイレベルのピアノコンクール。



毎日新聞 2009年6月8日 11時07分(最終更新 6月8日 21時02分)

バン・クライバーン国際ピアノコン:全盲の辻井さん優勝 快挙に「夢のよう」


全盲のピアニスト、辻井伸行さん(20)が米国・テキサス州フォートワースで開かれた「第13回バン・クライバーン国際ピアノコンクール」で日本人として初めて優勝した。ハンディをものともしない快挙。「一言でいうと夢のようです」と喜びを語った。


優勝決定後の記者会見では「両親、ホームステイ先のデビットソン夫妻、(在学する上野学園大の)横山(幸雄)先生をはじめとする先生の皆様方に感謝いたします。聴衆の方も皆温かく、楽しい3週間でした」と笑顔を見せた。


休む間もなく、今後は公演が相次ぐ。6月13日に岩手県北上市のさくらホール、同17日に名古屋市愛知県芸術劇場でロシア・ナショナル・フィルハーモニー交響楽団と共演。7月7日には東京・サントリーホールの「イマジン七夕コンサート」に出演する。


◇梯さんエール「がんばって」


辻井さんと同じ全盲のピアニストで、98年にロン=ティボー国際コンクール(パリ)で第2位に輝いた梯(かけはし)剛之(たけし)さん(31)は「辻井君の音楽を聴いて、たくさんの人が癒やされると思うので、これからもじっくり時間をかけて、あせらずにがんばってほしい」とエールを送った。


ウィーンで知らせを聞いた梯さんは「うれしい。僕が自宅で闘病生活をしていた13歳のとき、まだ言葉もあまりしゃべれない辻井君がお母さんに連れられて家に来てくれたんです。おもちゃのピアノを持ってきて、唱歌とかいろいろ熱演してくれた。そのときすごく才能のある子だなあと感心しました」と思い出を語った。


また、「コンクールで入賞すると、ものすごく忙しくなる。今まで以上に大変だと思います。練習の合間に散歩したり、意識的に瞑想(めいそう)したり、ゆったりとした時を過ごすことによって、体も精神も休まるし、音楽も深まると思います」と今後を気遣った。


毎日新聞 2009年6月9日 東京朝刊)



人気ブログランキングへ


/