世界選手権

フィギュア:浅田と金が一騎打ち…25日から世界選手権


【ロサンゼルス来住哲司】


10年バンクーバー五輪の国・地域別出場枠をかけたフィギュアスケートの世界選手権が24日(日本時間25日)から5日間、当地のステープルズ・センターで開かれる。日本勢3連覇がかかる女子は浅田真央(愛知・中京大中京高)が日本人初の2連覇を狙う。男子は全日本選手権王者の織田信成(関大)、今季グランプリ(GP)ファイナル2位の小塚崇彦トヨタ自動車)がメダルを目指す。男女とも3枠獲得が目標だ。


女子


2月の4大陸選手権優勝の金妍児キム・ヨナ)と今季GPファイナル女王の浅田真の一騎打ち。金は前々回、前回とも故障を抱えて3位にとどまったが、今季は4大陸のショートプログラム(SP)で自身の世界最高得点を更新し、上り調子だ。初優勝の重圧を克服できるか。


浅田真はフリーでトリプルアクセル(3回転半)を二つ入れるなどプログラムの基礎点は金を上回り、互いにベストの演技なら有利だ。SPを無難にこなし、今季成功のない3−3回転連続ジャンプを決めたい。4大陸での不調から立ち直っているかが鍵だ。


2人を追うのは前回2位のカロリナ・コストナー(イタリア)、4大陸2位のジョアニー・ロシェット(カナダ)、前々回優勝の安藤美姫トヨタ自動車)。安藤は4回転サルコウを跳ぶか注目される。欧州女王のラウラ・レピストフィンランド)、3年ぶり4度目の表彰台を目指す村主章枝(AK)らも上位をうかがう。


男子


混戦模様だが、前回銀で2年ぶりの優勝を狙うブライアン・ジュベール(フランス)、4大陸選手権覇者のパトリック・チャン(カナダ)が軸となりそう。


ジュベールは2種類の4回転ジャンプが武器。腰の故障を抱えながらも1月の欧州選手権を制し、復調傾向にある。チャンは確実性の高い優雅な演技で4大陸では今季世界最高の249.19点を出し、急成長している。


織田と小塚の日本勢も展開次第では優勝争いに絡む力を持つ。織田は4回転トーループ、小塚は後半のトリプルアクセルを確実に決めたい。初出場の無良(むら)崇人(岡山・倉敷翠松高)はどこまで上位に迫れるか。


世界フィギュア選手権日程◇(現地時間)


24日 アイスダンス規定、ペアSP
25日 男子SP、ペアフリー
26日 アイスダンスOD、男子フリー
27日 女子SP、アイスダンスフリー
28日 女子フリー
※29日にエキシビション。SPはショートプログラム、ODはオリジナルダンス


毎日新聞 2009年3月23日 22時21分(最終更新 3月23日 22時38分))


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