スケートカナダ

caltec2008-11-01



アメリカ大会に続きスタートしたカナダ大会。日本注目の村主選手ですが、先日の東日本選手権のときと同様、手堅くショートをこなした、という印象を受けました。(大本命な)コストナーが大きく乱れる、という想像できたようなできないような、ハプニングはあったものの、ロシェットの次に位置した、というのは、この1、2年の彼女の国際的な評価の中では、まあ良かったと言えるんじゃないかと思います。


ジャンプの確実性、力強さとともに、ステップやスピンも着実にレベルアップしている印象を受けました。ステップはもう少しエッジに乗れるとレベルがもう一つ上がるのかもしれませんが、スピンは充分にレベルアップが図れているように思えました。

村主SP2位、川口ペア1位でスタート スケートカナダ


フィギュアスケートのグランプリシリーズ第2戦が31日、タワで開幕した。


<女子シングル>


女子ショートプログラム(SP)で村主章枝(avex)がすべてのジャンプを成功させ、57.92点の2位と好発進した。武田奈也早大)は45.14点の8位。ジョアニー・ロシェット(カナダ)が64.74点でトップに立ち、昨季世界選手権2位のカロリナ・コストナー(イタリア)は7位と出遅れた。


◇村主、自分信じ、確実ジャンプ


「今までやってきたことを、きちんと出すこと」。今季GP初戦の抱負を、そう語っていた村主が、言葉通りの演技を見せた。重点的に取り組んできた課題のジャンプをすべて決めてSP2位。2季ぶりのGP表彰台に期待が膨らんだ。


高度な2連続3回転ジャンプに失敗する選手が出る中で、「身の丈」の3回転−2回転を確実に跳んだ。上半身を反るレイバックスピンで軸がぶれるミスはあったが、その他のスピンとスパイラルは最高難度のレベル4。ピンクの衣装をまとった27歳はみずみずしい純粋な恋を表現した。


音楽、衣装、振り付け……。フィギュアスケートは芸術的色合いが濃い。一方で、現在の採点方法において順位を大きく左右するのはジャンプ。表現力に定評のある村主は「それがスポーツの部分」と受け入れ、アスリートとしての課題克服に力を入れる。練習で何度も跳び続けた成果が、この日の演技に表れた。


今季から師事するニコライ・モロゾフ・コーチはリンクサイドにいなかった。前日、急きょ日本に向かったという。「精神的に大変だったが、(抱える選手も多く)いろいろな状況を考慮してコーチを代わったので仕方ない」。自分を信じてフリーも滑る。「細かいミスがあった中で、まずまずの点数。(近年不振で)苦しい日々だったので、今日の演技はうれしい。フリーは落ち着いて、練習してきたことを出せればいい。」(共同)


◇武田、ミス響き8位


武田はジャンプにミスが出てSP8位。連続ジャンプの二つ目が、予定の3回転から2回転になり、単発の3回転も踏み切りに失敗して0・5点しか得られなかった。「フリーはSPより練習している。気持ちを切り替えてパーフェクトに滑りたい」と巻き返しを誓った。【共同】


▽女子ショートプログラム

(1)ジョアニー・ロシェット(カナダ)64・74点
(2)村主章枝(avex)57・92点
(3)ザン(米国)53・28点
(8)武田奈也早大)45・14点


<男子シングル>


男子SPは南里(なんり)康晴(ふくや)が63.36点の9位。首位は22歳の新鋭ヤニック・ポンセロ(仏)で78.05点。


南里康晴


ジャンプで二つ失敗したのが不満。フリーは今日の失敗を取り戻す、ミスのない演技をしたい。(共同)


▽男子ショートプログラム

(1)ヤニック・ポンセロ(フランス)78・05点
(2)チャン(カナダ)77・47点
(3)ブラッドリー(米国)72・50点
(9)南里康晴(ふくや)63・36点


<ペア>


ペアSPは川口悠子アレクサンドル・スミルノフ組(ロシア)が65.02点でトップに立った。


◇川口組が首位発進


ペアの川口は6月に日本で開催されたアイスショーで左手の腱(けん)を2本切る大けがをした。手術を受け、シーズンへの影響が心配されたが、元気な姿で今季GP初戦のSPを首位発進した。昨季4位だった世界選手権で、今季は「ロシア国歌を聞きたい」と目標を掲げる。「それまで一歩ずつステップを踏まないといけない」。まずはGP制覇を目指す。(共同)


▽ペア・ショートプログラム

(1)川口悠子アレクサンドル・スミルノフ(ロシア)65・02点
(2)マクローリン、ブルベーカー(米国)60・66点
(3)デュベ、デービソン(カナダ)60・14点


毎日新聞 2008年11月1日 東京夕刊)



人気ブログランキングへ