4大陸フィギュア

4大陸フィギュア:高橋大輔がSPトップ


男子SPで首位に立った高橋=AP 欧州を除いた選手で争うフィギュアスケートの4大陸選手権は13日、韓国の高陽で開幕し、男子ショートプログラム(SP)で昨季の世界選手権2位の高橋大輔(関大)が2連続3回転ジャンプやトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)3回転ルッツをすべて決め、世界歴代2位の88.57点でトップに立った。


2連覇を目指すエバン・ライサチェク(米国)が世界歴代3位の84.06点で2位。小塚崇彦トヨタ自動車)は67.48点で7位、中庭健介(パピオク)は55.82点で11位だった。


ペアSPで井上怜奈、ジョン・ボルドウィン組(米国)は57.40点で3位。トリノ五輪2位の張丹、張昊組(中国)が70.45点で首位に立った。


アイスダンス規定のキャシー・リードクリス・リード組(川越ク)は27.06点で7位。(共同)


◇世界歴代2位の高得点…高橋、自信にあふれ


ミスを犯さない安定感と、見る者を引き込む表現力。高橋が持ち味を存分に発揮して男子SPで首位に立った。これまでの自己最高得点を4点以上更新する世界歴代2位の88.57点。「あれだけの点数が出てびっくり」と本人も目を丸くした。


SPは「白鳥の湖」をヒップホップ調にアレンジした斬新なプログラム。中盤から後半にかけては、ヒップホップダンスの要素を取り入れた得意のステップで、耳をつんざくような声援を浴びた。2連続3回転や3回転半のジャンプは高さ十分。着氷も美しく、高得点につながった。


2位のライサチェクは4回転−3回転の連続ジャンプを跳び、目立ったミスもなかった。それでも4.51点の大差をつけ「評価してくれたことを自信にしたい」と胸を張る。表現力を示す5項目の得点で、ただ一人8点台を、しかも4項目でマークした。


完ぺきに見える内容にも「ジャンプ、スピンは今季一番よかったが、ステップはもう少し盛り上げることができた」と反省を忘れない。優勝を狙う3月の世界選手権へ向け、15日のフリーは4回転を2度跳ぶ。「調子がいいので多分いける」。自信に満ちあふれた言葉だった。(共同)


毎日新聞 2008年2月13日 22時59分 (最終更新時間 2月14日 0時31分))