NHK杯
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦、NHK杯は29日、仙台市体育館で開幕し、第1日はアイスダンスの規定とペアのショートプログラム(SP)を行った。アイスダンスは、米国出身で日本連盟登録のキャシー・リード、クリス・リード組(川越ク)が25・45点で最下位の10位スタート。世界選手権4位のイザベル・デロベル、オリビエ・シェーンフェルダー組(フランス)が38・96点で首位に立った。ペアは同3位のアリョーナ・サブチェンコ、ロビン・ゾルコビー組(ドイツ)が70・32点でトップ。第2日の30日はアイスダンスのオリジナルダンス(OD)、ペアのフリー、女子SPが行われる。
最下位でも満足
父が米国人、母が日本人で日米両国籍を持つキャシー、クリスのリード姉弟は最下位の10位スタートだったものの、課題曲の「アルゼンチン・タンゴ」に乗って息の合ったステップを見せた。姉のキャシーは「今までで一番いいタンゴが踊れた」と満足そう。
20歳と18歳のコンビで、今季からGPシリーズ参戦。クリスが4月と8月に右ひざを手術し、万全でない状態で臨んだGPシリーズ第1戦・スケートアメリカは9位。クリスは「強化トレーニングをしてきた。痛みを感じることはないと思う」と復調を強調した。
4回転跳ぶ好調さ
女子の安藤美姫(トヨタ自動車)が29日の公式練習で、4回転サルコウを4度試みて3度成功。今大会ではその大技に挑まず、代わりにダブルアクセル(2回転半)−3回転トーループの連続ジャンプを入れる予定だが、回避するのがもったいないくらいの成功率だ。伊東秀仁・日本スケート連盟フィギュア強化部長は「プログラムを通した中で4回転を跳んでいるわけではないので、まだ試合で跳べない。ただ、体はよく動いている」と好調ぶりを指摘した。
(毎日新聞)