スケートカナダ

スケートカナダ 真央、GP4勝目狙う
 

◇練習拠点襲った山火事乗り越え


フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケートカナダは2日(日本時間3日未明)に、ケベック市で開幕する。昨季の世界ランキング1位、浅田真央(愛知・中京大中京高)が練習拠点を突然襲ったアクシデントを乗り越え、日本選手でGP最多の4勝目を目指す。


「朝起きたらテレビはつかないし、インターネットも使えない。そしたらリンクのオーナーにすぐに逃げた方がいいと言われ、スケートのものとか貴重なものだけを持って出た」。米カリフォルニア州南部の山火事の影響で、10月21日に滞在先のレークアローヘッドから避難し、姉の舞とともにロサンゼルスへ。その後はカナダのトロントに移動し、調整遅れを取り戻した。


ケベック入りした10月31日の非公式練習はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒したが、1日の公式練習は成功させた。2日に行われる女子のショートプログラム(SP)と3日のフリーでは種類の異なる高難度の2連続3回転を跳ぶが、公式練習で披露して大きな拍手を浴びた。


GP初戦はこれまで2位、3位と優勝がない。17歳の浅田真は「バタバタしたけど、トロントで(練習が)できたので影響はない。この試合で優勝したい」と三度目の正直を誓った。


毎日新聞 2007年11月2日 西部夕刊)