ドラマ:ガリレオ

caltec2007-10-15



2007年の春クール・夏クールのドラマに関しては、海外出張が多かったため、観るのを諦めたものが結構多かったが、当分海外出張はないので、今クールは思う存分ドラマを楽しむことにした。


ということで、2007年秋クールドラマの初回放送感想、第一弾はフジテレビ月9の「ガリレオ」から。


人気作家、東野圭吾の原作(『探偵ガリレオ』『予知夢』)、福山雅治柴崎コウ主演、月9と来れば、ヒットしないわけがない、という好条件がそろった今年のフジ月9の新ドラマ。 (幸いなことに?)東野圭吾の原作を読んでいないので、何の先入観もなく純粋にテレビドラマとして初回放送を楽しむことが出来た。


さて、その感想だが、イマイチまとまりや盛り上がりに欠ける、というのが正直な感想。初回は登場人物の人物紹介や物語の状況説明も兼ねていることが多いため、雑多な印象を受けがちである、という点を差し位引いたとしても、何か中途半端感が拭えない印象を受けた。


それは何なんだろう? ガリレオ(天才物理学者、湯川学:福山雅治) の化学分析により事件が解決されるいう点をクローズアップしたいなら、もっと謎解きゲーム的要素を多くした方が良いと思うのだが、柴崎コウ演じる刑事(内海薫)とガリレオとの人間関係・恋愛に重点を置いた構成になっているようで、まだのドラマの焦点が定まっていないような印象を受けた。


初回放送のキャストの中で印象に残ったのは、唐沢寿明。善人キャラと執拗な悪質キャラを上手く演じ分けて見せた。が、彼が初回特別ゲストでキャスティングされている時点で、(古畑任三郎のように)犯人が予め分かってしまうため、ドラマの楽しみの要素の一つ「犯人探し」を視聴者が出来ず、結果としてそのトリック(謎解き)に関心が集中してしまうのは、少し残念な気もする。2回以降の展開でドラマの方向性がどうなっていくのか楽しみにしてみたい。


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