台風9号

caltec2007-09-07



朝、電車止まってましたよ。いつもの3倍くらいの時間をかけて会社にようやく到着。。。やはり大きな川(多摩川利根川)を挟むと通勤大変かも。。。

台風9号 首都圏に大きなつめ跡残し、北上続ける


未明に上陸した台風9号は、首都圏につめ跡を残し、北上した。古くからの暴れ川・多摩川の目を覚まし、東京湾では大型船同士を衝突させた。駅には勤め先や学校への足を奪われた人たちがあふれ、神奈川県では橋が真っ二つに折れた。


東京都内の多摩川流域では7日朝、濁流に流されたり、中州に取り残されたりする人が相次いだ。河川敷で生活している人がほとんどとみられ、東京消防庁によると、救助にあたったのは24人に上った。神奈川県側でも3人が行方不明になっている。警視庁や神奈川県警などがヘリコプターやボートによる救助を続けており、午前11時半現在、17人を救助した。


東京都日野市の多摩川に架かる日野橋の少し下流では、川の中央にわずかに残った中州に高齢の男性が取り残された。警察や消防が救助にあたり、一度は橋からボートを下ろしたが、川の流れが速くて断念。風に流されながらヘリコプターで男性をつり上げて橋に降ろし、そのまま救急車で搬送した。


大田区田園調布1丁目では、水没した河川敷グラウンドで野球ネットにつかまった男性2人が川に取り残された。同区下丸子2丁目では、板にしがみついた男性や、ブルーシートにつかまった男性が川に流された。同区仲六郷4丁目では水没したゴルフ場で8人が救助された。


多摩川から約300メートル離れた世田谷区立二子玉川小学校(同区玉川4丁目)の体育館は午前6時20分から近隣住民の避難場所になり、5世帯7人が避難した。


近くのマンションにすむ岩谷陽子さん(77)は午前7時半ごろ、避難した。マンションから多摩川までは約50メートル。一緒に暮らす会社員の娘(41)は早朝、仕事に出かけ、家には独りきり。消防車の避難の呼びかけが聞こえたため、手ぬぐいや現金、保険証などを小さなリュックに詰めて持ってきた。


「川の水があふれたら水道や電気が止まるかもしれない」と不安そうに話した。


東京都青梅市柚木町2丁目の特別養護老人ホーム「喜久松苑」。あふれた多摩川の水が浸水し、1階の入所者28人が2階に避難した。


職員が7日午前3時ごろ、庭に水があふれているのを発見。間もなく浸水が始まり、30分ほどして、水がひざの高さほどまでになった。けが人はなかった。


多摩川を管理する国土交通省京浜河川事務所(横浜市)によると、午前6時20分に水位がピークに達し、6.02メートルを記録。通常水位を5メートル以上超え、堤防が決壊する恐れがある基準水位(5.94メートル)を、1982年以来25年ぶりに上回った。


●通勤ラッシュに「打撃」


鉄道の運休や遅れで、7日朝の通勤・通学の足も大きく乱れた。


JRや私鉄各線が乗り入れる池袋駅。通勤ラッシュの時間帯を過ぎても、あわただしく職場へ向かう人の列が続いた。葛飾区金町の女性会社員(23)は、「30分早めに自宅を出たが、遅れと混雑で、会社に間に合わないかも」と駅で遅延証明書を受け取ると、駆け足で会社へ向かった。


新宿駅では、JR中央線の特急が運休したため、ホームは運転再開を待つ乗客であふれた。6日、出張で東京に来た長野県諏訪市の男性会社員(41)は「地元の工場でうち合わせがあるので、朝一番で戻りたかったが、しかたがない」とあきらめ顔で話した。


●船の衝突事故も


東京湾では海上に避難していた船舶が強風や波で流され、船同士や堤防に衝突する事故が相次いだ。いずれもけが人はなかった。


第3管区海上保安本部によると、7日午前4時すぎ、バハマ船籍の貨物船(1万5888トン)から、香港船籍の貨物船(1995トン)と衝突したと連絡があった。ともに横浜港沖でいかりを下ろしていたが強風で流され衝突したという。羽田空港の沖合約4キロでもパナマ船籍の貨物船(1万3493トン)とカンボジア船籍の貨物船(1488トン)が衝突した。


午前2時ごろ、横浜港大黒ふ頭の防波堤に、大型コンテナ船(9931トン)が接触を繰り返しているのを発見。コンテナ船はアンティグア・バーブーダ船籍で、沖でいかりを下ろして停泊していたが、堤防まで流されてきた。


朝日新聞 2007年09月07日11時34分)